DeNA、第1四半期の営業益は22%増の183億円に拡大…ソーシャルゲームの収益が伸長

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、この日(8月9日)、第1四半期(4-6月期)の連結決算(IFRS)を発表しており、売上収益475億円(前年同期比37.4%増)、営業利益183億円(同22.4%増)、最終利益99億円(同19.9%増)だった。コンプガチャ問題の影響が懸念されたが、増収増益を達成した。前四半期比(QonQ)でも売上収益11%増、営業利益5%増、最終利益6%増となった。  

  同社では、「Mobage」で提供するソーシャルゲームにおける「モバコイン」の消費が拡大し、ゲーム関連売上収益が増加した。費用面では、ゲーム関連売上収益の増加に連動して代金回収代行手数料やゲームデベロッパーへのレベニューシェア支払、業務委託費が増加したものの、売り上げの伸びで吸収した。 セグメント別の状況は以下のとおり。 ■ソーシャルメディア事業は、売上収益412億円(前年同期比33.4%増)、セグメント利益182億円(同25.8%増)だった。国内では「Mobage」で提供されるゲーム内での「モバコイン」消費額が前年同期比61.8%増の541億円と順調に拡大した。コンプガチャ廃止後も特にコイン消費は減らなかった。また、スマートフォンの普及に伴い「Mobage」のスマートフォンユーザの割合も増加し、「モバコイン」消費の約4割がスマートフォン経由だった。     海外では、「Mobage」のヒットタイトル「神撃のバハムート」のMobage West版「Rage of Bahamut」が「Google Play」と「App Store」で米国の総合売上ランキングで1位を獲得し、その後も上位を維持した。同社では「美しいグラフィックなどが評価され、米国以外でも各国でランキングで上位入りを果たし、日本で好評を博したソーシャルゲームが海外のユーザにも受け入れられることを実証しました。」としている。   ■EC事業は、売上収益33億円(同0.9%増)、セグメント利益10億円(同13.5%減)だった。ショッピングサイト「ビッダーズ」の有料法人会員組織「クラブビッダーズ」加盟店舗数は4056店(前年同期末比112店減)、取扱高104億円(同3.6%増)だった。携帯電話オークション「モバオク」は有料会員数が109万人(前年同期末比17万人減)だった。決済代行サービスを提供するペイジェントは、決済規模が引き続き順調に拡大した。   ■第2四半期の業績予想 第2四半期累計(4-9月期)の連結業績予想は、売上収益971億円(前年同期比40.0%増)、営業利益379億円(同27.2%増)、純利益201億円(同40.4%増)を見込む。     コンプガチャ廃止後、コイン消費が減らなかったことに加え、新タイトルのリリースなどに第2四半期もモバコインの消費促進が見込まれるという。第2四半期は、前四半期比10億円増の550億円となる見込み。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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