【特集】リアルとゲームが交わる多種多様な施策…3周年を迎える『荒野行動』のこれまでを振り返る

 
NetEase Gamesが提供するバトルロイヤルゲーム『荒野行動』。直感的なプレイ方法はもとより、端末を持ち寄り膝を付き合わせて遊ぶマルチプレイなどが、従来のバトルロイヤルゲームと比べても若年層の間で広がり、瞬く間に2018年初頭から大ヒットアプリへと成長した。スマートフォンにおける新しい遊び方やモデルとして業界各所からも衝撃は大きかっただろう。

さて、そんな『荒野行動』だが、今年の11月に3周年を迎えた。これまでに『荒野行動』が取り組んで施策はどのようなものであり、何を目指しているのか? 
 
今回SocialGameInfoでは、3周年を迎えた『荒野行動』を、イベント施策や功績、取り組みなどをリリース開始の2017年11月から四半期毎に振り返ってみることにした。
 

■2017年11月-2018年1月 全世界リリースの一ヶ月後にTOP30入り

 
【Topics】
・全世界リリース関連記事
・初のTOP30入り関連記事
 
2017年の11月24日より全世界OβTとして『荒野行動』はリリースが開始された。12月には正式配信としてリリースされ、OβT配信からすでに全世界ユーザー登録数が1億人を突破しており、幅広い層から反響があったようだ。

正式配信時には5人協力「クインテット」モードが登場し、バトルロイヤルジャンルの経験がなくともゲームを楽しめる工夫がなされている。
 
正式配信後から一ヶ月より1月には初のトップ30入りを果たした。新アイテムであるドローンが追加されるなど、新しいアイテム追加にて29位を獲得することになる。
 
 
 

■2018年2月-2018年4月 初のTOP10入りと大型アップデート

 
【Topics】
・初のTOP10入り関連記事
・PC版リリース関連記事
・新マップ追加関連記事
 
2月にはAppStoreセールスランキングでも初のトップ10入りを果たした。この時期においても新たな銃の追加や旧正月に合わせたイベントにて売上を伸ばす形となった。
 
また、PC版にてもリリースが開始される。より大きな画面にて楽しめる実装となった。
 
そして、この頃から日本国内では若者を中心に口コミで広がっていくようになる。全世界では2億ユーザーを突破するようになり、マップの追加やグラフィック面の大幅な改善が行われた。
▲グラフィック改善には、34日間と10時間を費やし、400以上の動作を収録したそうだ。
 
 

■2018年5月-2018年7月 機能追加と初の首位獲得

 
【Topics】
・FPSモード実装関連記事
・初の公式オフラインイベント開催関連記事
・進撃の巨人コラボ発表関連記事
・サッカーモード追加関連記事
・初の首位獲得関連記事
・LINE、ミラティブ連携開始関連記事
 
この頃から様々な施策が行われ始め、セールスランキングにおいても初の首位獲得を果たした。

従来のTPSで楽しむ以外にもFPSモードの実装や、サッカーモードなどの新しいプレイスタイルも実装され、様々な層に楽しめる。
 
また、日本国内向けの施策も取り組まれていったのもこの時期からだ。「進撃の巨人」とのコラボ開催の発表や東京渋谷を再現した「東京決戦!」マップの実装や映画脚本家である深作健太氏とのコラボなどが発表された。日本での反響を受けて、日本のユーザーへのマーケティングが注力されていくのがうかがえた。

 
 

■2018年8月-2018年10月 日本の若者から確固たる支持を獲得

 
【Topics】
・進撃の巨人コラボ開催関連記事
・PS4版の配信決定関連記事
・初の公式オンラインイベントを開始関連記事
・外部調査によるユーザー動向が公開関連記事
 
「進撃の巨人」コラボによる更なる支持を得た『荒野行動』。リリースから1年経とうとする頃にPS4版を開発中していることが発表された。PC版に続く、PS4版の発表であり、より多くの層の獲得を狙ってのものだろう。
 
オフラインイベントに続き、初のオンラインイベントも開催された。当時にはすでに多くの実況者がプレイしていることから有名実況者を集めたイベントを実施。
 
また、この時期にはすでに若者を中心に大きな支持を獲得しているタイトルとなる。外部調査による情報においても、口コミや動画サービスからアプリDLをするきっかけに繋がることが多いと、その他のゲームアプリよりも特徴的なゲームとしてクローズアップされた。
 

▲テスティーによる調査資料より
 

■2018年11月-2019年1月 1周年では多種多様の取り組みを発表

 
 【Topics】
・リアルイベントとのコラボ実施関連記事
・1周年施策関連記事
・e-Sports参入を発表関連記事
・渋谷にポップアップストアを期間限定オープン関連記事
 
アプリリリースから1周年を迎え、様々な施策が行われた。「進撃の巨人」コラボやオフラインイベントの他にも、リアルイベントのコラボなども開催されていった。渋谷にて『荒野行動』×「BEAMS」のコラボグッズが販売されたポップアップストアや都市型サバゲーフィールドASOBIBAとのコラボも実施され、そしてe-Sports参入も発表された。
 
 
 

■2019年2月-2019年4月 eスポーツへの挑戦

 
【Topics】
・『KOF’98UM』とのコラボ関連記事
・賞金総額2500万円超の大会開催を発表関連記事
 
2019年はeスポーツ にて盛り上がりを見せた一年。『荒野行動』においても様々なeスポーツイベントが開催された。国内最大参加者数・最大規模のeスポーツ 大会「荒野Championship-元年の戦い」が5月開催されることが発表され、賞金金額は2500万円を超える大型イベントとなった。
 
 

■2019年5月-2019年7月 大型タイトルのコラボ

 
【Topics】
・eスポーツ大会の開催関連記事
・「エヴァンゲリオン」とのコラボ実施関連記事
・初のTV番組放送開始関連記事
 
大会出場のドキュメンタリーTV番組が展開されるなど、eスポーツタイトルとして競技性のあるタイトルという露出が増えていく中、様々なアニメタイトルとのコラボも増えていく。
 
▲BSフジにて放送された『荒野行動』初となるTV番組「荒野行動女子部〜初代女子戦隊集結〜」
 
「エヴァンゲリオン」のコラボなど、多くの層に親しまれている作品とのコラボレーションによって、競技性のあるタイトルでも多くのユーザーに門戸を広げる施策も行われた。
 
  

■2019年8月-2019年10月 ユーザー参加で盛り上がった国内最大級のeスポーツ大会

 
【Topics】
・プライズ商品展開関連記事
・eスポーツ大会「荒野 CHAMPIONSHIP-元年の戦い-」の王者決定戦開催関連記事
・コスプレ選挙イベント開催関連記事
・フェアリーテイルコラボ実施関連記事
 
2019年の夏にはeスポーツ大会の王者決定戦も行われた。本大会では、出場チームによる対戦の他にも、視聴者によるTwitter投票やクイズやダンスチームによるパフォーマンスなども実施され、ユーザー参加型のイベントの側面もあった。

 

■2019年11月-2020年1月 2周年を迎えて新たな大会とコラボを発表

 
【Topics】
・2周年感謝祭を実施関連記事
・NintendoSwitch版配信開始関連記事
・「いきなりステーキ」とのコラボ関連記事
・「銀魂」とのコラボ関連記事
・PS4版正式リリース関連記事
・「エヴァンゲリオン」とのコラボ関連記事
・学生向けeスポーツ大会の開催を決定関連記事
 
2周年を迎えた『荒野行動』。周年記念として発表されたイベントではこれまでの施策をより発展した取り組みが発表された。eスポーツイベントでは学生に限定したイベントも開催され、「いきなりステーキ」とのコラボという異業種コラボも発表された他、NintendoSwitch版やPS4版の配信もスタートした。


 
セールスランキングでみても、2018年12月から2019年11月かけてTOP5を維持し続けるなど引き続き絶大な支持を獲得していた。
 
 

■2020年2月-2020年4月 新たな異業種コラボとシーズン開始演出

 
【Topics】
・『ハーレイ・クインの華麗ないる覚醒 BIRDS OF PREY』とのコラボ実施関連記事
・「7つの大罪」とのコラボ実施関連記事
・シーズン11「CyberHack」での金券コード演出
 
全世界にて新型コロナウィルスの影響が強まってきた中、『荒野行動』では初めてとなるハリウッド映画『ハーレイ・クインの華麗ないる覚醒 BIRDS OF PREY』とのコラボが実施された。
また、ゲーム内のアップデートについても、ユーザーへのサプライズも随所に感じられる。シーズン11「CyberHack」にて行われた金券コードの演出など、ユーザー間でも話題になる取り組みもあった。
 
 
▲コード入力にて金券が手に入るバグが発覚と思いきや、新しいシーズンにちなんだ演出であった。当時ユーザーの中でも話題になった演出だ。
 
 

■2020年5月-2020年7月 様々なIP作品とのコラボを実施

 
【Topics】
・NetEase Games年度発表会の実施関連記事
・eスポーツ大会のオンライン開催関連記事
・「炎炎ノ消防隊」とのコラボ実施関連記事
・『荒野行動AIR』をリリース関連記事
・「東京喰種」とのコラボ実施関連記事
・「ワンパンマン」とのコラボ実施関連記事
 
これまで取り組まれたeスポーツ イベントではオンラインによる開催にて実施された。そして、「炎炎ノ消防隊」や「東京喰種」、「ワンパンマン」と多くのIP作品とのコラボイベントも実施された。屋外でのイベントが難しい中、コラボによる施策が増えた時期と言えよう。
 
コラボイベントについても、趣向を凝らした施策が行われ、「東京喰種」とのコラボでは、特別モードも実装された。
 
 
 

■2020年8月-2020年10月 eスポーツで新たなる高みに

 
【Topics】
・eスポーツ エコシステム構築計画関連記事
・富士急ハイランドとのコラボイベント関連記事
 
2019年から数多くのeスポーツ大会を手がけてきた『荒野行動』だが、ここでeスポーツエコシステム構築計画が発表された。公式大会のカテゴライズや公認制度を導入、そして公認大会以外の大会へのコンテンツ使用許諾制度を制定し、より多くのプレイヤーや企業に参加できる方針を掲げた。今後もeスポーツの分野においても注力していく姿勢を示した。
 
 
そして、コラボイベントも引き続き実施。10月には富士急ハイランドとのコラボイベントを実施し、ゲーム内はもちろんオフラインコラボイベントも開催された。富士急ハイランドとのコラボでは、リアルのみならずゲーム内でもイベントが行われている。リアルとゲームの交わりがより密接となり、『荒野行動』を通じたユーザーの体験はより多彩になってきている。
 
 
 

【総括】今後も期待したい『荒野行動』を通じた新しい体験

 
『荒野行動』を振り返ってみると、ゲーム内の機能実装やコミュニティ形成を経て、現在はeスポーツタイトルとしての展開とコラボイベントによる施策が印象的だった。
 
eスポーツとしての競技性を広げながらも、コラボイベント等の様々な施策による幅広い層へのアプローチも行うという枠にとらわれない多様性が特徴的だと言えよう。そして、ユーザーへのサプライズも随所に感じられ、新しい体験を得られることも、若年層を中心に絶大な支持を得ている要因ではないだろうか。
 
3周年を迎える『荒野行動』、これからもゲームや業界を越えた新しい取り組みに期待していきたい。

 
■『荒野行動-Knives Out-』
 

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