ゲーム株概況　総じて相場全体の下げに連れ安　『黒猫のウィズ』1000万DLのコロプラも買い続かず　クルーズは逆行高

10月23日の東京株式市場で、主なゲーム関連株は総じて下げた。アジア株の下落や、外国為替市場で円相場が1ドル97円台前半と円高・ドル安方向に動いたことから、午後に日本の株式相場全体が急落。この動きに連動して、ゲーム株も軒並み売りが優勢となった。午前中に買われたガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>やコロプラ<3668>など主力の銘柄が、午後は下げに転じた。一方、市場で決算内容への期待感があるクルーズ<2138>は買われた。


■『黒猫のウィズ』1000万DLのコロプラ、買いの勢い続かず
コロプラは前日（10月22日）の取引終了後、クイズ＆カードバトルRPG『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』が10月20日（日）に国内累計1000万ダウンロードを突破したと発表した（関連記事）。午前中はゲームユーザーの順調な拡大をはやした買いが先行したが、午後は一転、利益を確定する売りが優勢となったようだ。23日の株価は前日比58円（2％）安の2800円で取引を終えた。


■クルーズが逆行高、GMOの上値は重い
一方、ゲーム株のなかで堅調な動きを見せたのがクルーズ。株価の終値は125円（3.2％）高の3985円で、一時は4105円と8月以来の高値をつけた。市場ではゲームやEC事業の業績に対する期待感がある。

業界関係者の関心が高いGMOインターネット<9449>によるゲームポットの買収（関連記事）だが、株式市場で好材料視する動きは限られている。GMOインターネットのきょうの株価は14円高と反発したが、買収発表直後である前日の下落分を埋めきれなかった。ゲームポット株式の取得価額は総額9億円で「割安」との声もあるが、市場は今回買収した「オンラインゲーム事業」の先行きについて測りかねているようだ。


以下、23日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
クルーズ	2138	3,985	125	3.24%
オルトプラス	3672	5,390	160	3.06%
ＧＭＯインターネット	9449	1,259	14	1.12%
ＫＬａｂ	3656	856	0	0.00%
エイチーム	3662	2,695	0	0.00%
ｅｎｉｓｈ	3667	3,270	-5	-0.15%
トーセ	4728	664	-3	-0.45%
ケイブ	3760	107,600	-500	-0.46%
ガンホー・オンライン	3765	80,000	-400	-0.50%
カプコン	9697	1,959	-11	-0.56%
任天堂	7974	11,490	-80	-0.69%
アクセルマーク	3624	936	-14	-1.47%
ディー・エヌ・エー	2432	2,008	-31	-1.52%
マーベラスＡＱＬ	7844	569	-10	-1.73%
グリー	3632	799	-16	-1.96%
コロプラ	3668	2,800	-58	-2.03%
バンダイナムコＨＤ	7832	1,878	-40	-2.09%
日本一ソフトウェア	3851	900	-20	-2.17%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,613	-38	-2.30%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,101	-32	-2.82%
ネクソン	3659	1,181	-35	-2.88%
コナミ	9766	2,330	-74	-3.08%
モブキャスト	3664	1,924	-66	-3.32%
日本ファルコム	3723	1,089	-42	-3.71%
サイバーエージェント	4751	2,845	-110	-3.72%
ボルテージ	3639	1,172	-46	-3.78%
ブロッコリー	2706	585	-24	-3.94%
セガサミーＨＤ	6460	2,624	-108	-3.95%
エイティング	3785	2,475	-104	-4.03%
ドリコム	3793	108,800	-4,900	-4.31%