【ゲーム株概況(3/30)】直近IPO物色に乗ったモバイルファクトリーがマザーズの値上がり率トップに 希望退職者募集を発表のgumiは大幅安
3月30日の東京株式市場では、日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比125.77円高の1万9411.40円で取引を終えた。朝方発表された2月鉱工業生産指数の速報値は予想を下回ったものの、小さな押し幅で盛り返すなど市場の買い意欲は旺盛で、主に出遅れ感の強い内需株を中心に物色が広がった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、直近IPO銘柄物色の流れに乗り、Aiming<3911>とモバイルファクトリー<3912>が高い。特にモバイルファクトリーは、ストップ高となり、東証マザーズの値上がり率トップ、東証全体でも同7位となるなど急騰した。位置情報連動型ゲームによる成長期待があらためて意識されているようだ。
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また、DeNA<2432>も大幅高し、一時は23日の年初来高値2337円に迫る2335円まで上昇した。DeNAはモルガンが投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げし、目標株価も1350円から2900円に引き上げたことが好感されている。
ほか、グリー<3632>やアクロディア<3823>、大手ゲームではスクウェア・エニックスHD<9684>が買われた。
半面、下げが厳しかったのが、gumi<3903>だ。gumiは、前週末にブラウザゲーム系の開発者を中心に100名程度の希望退職者を募集することや、ブラウザゲーム『ドラゴンジェネシス』と『幻獣姫』をマイネットに譲渡することを発表。ここ最近、株価はリバウンド機運が高まっていたが、冷や水を浴びせる格好となったようだ。
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ほか、シリコンスタジオ<3907>やマーベラス<7844>がさえない。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912