電通、ポーランドの総合デジタルエージェンシーであるマーケティング・ウィザーズ社を完全子会社化

電通<4324>は、海外本社の電通イージス・ネットワークが、ポーランドのデジタル・パフォーマンス・エージェンシーであるMarketing Wizards Sp. z o.o.(本社:ワルシャワ市、以下「マーケティング・ウィザーズ社」)の株式100%を取得することで合意したと発表した。

2010年設立のマーケティング・ウィザーズ社は、デジタル分野での戦略策定、SEM/SEOやソーシャル領域のデジタル広告、Eメール・マーケティングやCRM、クリエーティブ制作などデジタル領域におけるフルサービスを提供する総合デジタルエージェンシー。中でも、デジタル広告と消費者の購買行動の因果関係を測定し、消費者を実際の購買に結びつけるデジタル・パフォーマンス領域に強みを持っており、同社のROI(投資収益率)重視のビジネスにより、多くのEコマース企業が顧客となっている。

これまで電通グループのポーランドにおけるデジタル・パフォーマンス領域のサービスは、グローバルネットワーク・ブランドのひとつであるiProspect(アイプロスペクト)を通して行ってきた。買収完了後、電通グループはマーケティング・ウィザーズ社とiProspectを統合することで、デジタル・パフォーマンス領域におけるケーパビリティーをさらに強化し、ポーランドに展開するグループ各社との連携を図りながら、よりイノベーティブなソリューションを提供していくとしている。

ちなみに、電通グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が行っている世界の広告費成長率予測(2015年3月)によると、ポーランドのデジタル広告費は、テレビ広告費に次ぐ規模になっており、2014年は前年比で7.5%増(広告市場全体は2.1%増)となり、2015年、2016年も、それぞれ9.0%増、11.0%増と引き続き高い成長を示すと予測されている。

なお、この案件による電通の2015年12月期(決算期を3月期から12月期に変更予定)の連結業績に与える影響は軽微としている。

【マーケティング・ウィザーズ社の概要】
社名:マーケティング・ウィザーズ社(Marketing Wizards Sp. z o.o.)
本社所在地:ポーランド・ワルシャワ市
設立:2010年2月
株主構成:株式取得後・電通イージス・ネットワーク 100%
収益(Revenue):875万ズロチ(約2.9億円)(2014年12月期)
代表者:Marcin Pogroszewski(マネージング・ディレクター)
従業員数:60名
事業内容:総合的なデジタルマーケティング・サービス