Aiming、1Qは営業益74%減と大幅減益に 3年目の『ログレス』は収益力が低下 対戦型コンテンツでアクティブユーザー数の改善に注力

Aiming<3911>は、4月28日、2016年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算を発表、売上高23億6900万円(前年同期比26.9%減)、営業利益3億2600万円(同74.0%減)、経常利益3億3500万円(同73.2%減)、四半期純利益2億1500万円(同73.4%減)となった。
 

既存タイトルは、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が新しい職種やシナリオの追加に加え、他社とのコラボや広告出稿の最適化を実施することで依然として高い収益をあげているものの、サービス開始3年目を迎えその収益力は低下した。このような状況に対して、同タイトルではプレイヤー同士が戦う対戦型コンテンツを追加し、これまでとは違う新しい遊び方を提案することで、アクティブユーザー数の改善に取り組んだ。

そのほか、前四半期に日本でサービスを開始した『ロストレガリア』や台湾・香港・マカオでサービスを開始した『劍與魔法王國 遠古的女神』(ログレス繁体字版)、リリースから数年を経過する『Lord of Knights』は引き続き堅調な売上高で推移した。

新規タイトルは、『トライリンク 光の女神と七魔獣』をはじめとした自社タイトルや共同タイトルの開発を進めるとともに、業務提携先のTencentグループが配信する『天天伝奇』の日本における独占ライセンス契約を締結し、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の簡体字版をTIANJIN SKYMOONS INTERACTIVE CO.,LTD.を通じて中国本土に配信することを決定するなど、パイプラインの拡充に取り組んだ。

■QonQでは2ケタ減収ながら利益率が回復
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比14.7%減ながら、営業利益は7.8倍、経常利益は6.9倍、四半期純利益は2.0倍と利益率が回復した。
 

なお、2016年12月期通期の予想については、スマートフォンを中心としたオンラインゲーム事業を展開しており、短期的な変化が激しいことなどから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるとして非開示。第2四半期累計(1~6月)の連結業績予想のみを開示しており、売上高44億6900円(前年同期比30.1%減)、営業利益1億7000万円(同92.3%減)、経常利益1億7900万円(同91.9%減)、四半期純利益1億1900万円(同91.6%減)の見込み。ちなみにQonQでは11.9%の減収、各利益項目は赤字計上の見通しとなっている。