サイバーエージェント<4751>は、この日(7月21日)、東京都内で開催した証券アナリスト・機関投資家向けの第3四半期(15年10月~16年6月期)の決算説明会で、藤田晋社長(写真)は、2016年9月期も決算賞与を出す考えを示した。
2016年9月通期の業績予想を上方修正し、営業利益を従来予想の274億円から340億円(前期比6.9%増)に引き上げ、当初の減益見通しから一転して増益見通しに転じた。「これまでの決算説明会や社内向けでも今年は決算インセンティブを出さないと話してきたが、昨年を上回る営業利益になる見通しのため、支給することにした」と説明した。
確かに、昨年10月に開催した決算説明会では、以下のような記述があり、それに沿ったものといえよう。
2015年9月期の利益を押し下げた決算インセンティブは、2016年9月期は抑えめになる見込み。「(終わった期は)非常に良かったので多めに出すことにした。グループの社員総会で、今期の数字を上回らないと決算インセンティブは出さないと説明している。」と述べた。ただし、全く出さないことで 「やる気をなくされても困る」ため、増益になることがあれば出す可能性があると伝えているという。
同社では、営業利益が350億円を上回る分について、決算インセンティブとする予定だという。「これは未来への投資という考え方だ。(他の業種に比べて)設備投資がかからない分、それを支える人が全てだ。これから成長をけん引する人材に投資したい」と述べた。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751