【最速レビュー】2016年下半期の注目作『追憶の青』クローズドβテストのレポートをお届け! 片手で遊べる本格派アクションを縦画面で実現
グリー<3632>の開発スタジオであるWright Flyer Studiosが現在開発中で、LINE<3938>との協業による第一弾タイトルとして2016年内の配信が発表されている『追憶の青』。同タイトルでは、メインビジュアルを手掛けた天野喜孝氏をはじめ、サウンドにベイシスケイプの岩田匡治氏、シナリオには『テイルズ オブ』シリーズを担当したことでも知られるRomanceworkの田中豪氏や松元弘毅氏といった豪華クリエイター陣が集結していることでも注目を集めている。
本作は、大きく3つの派閥に分かれた戦乱の時代を生き抜くべく、世界を股に掛けて旅するアクションRPG。片手持ちで遊べる、縦画面表示のベルトスクロールアクションという点が最大の特徴となっている。また、作中では、リアルタイム通信で最大3人のパーティを結成し、マルチプレイでクエストに挑むことも可能となっている。
そんな『追憶の青』が、8月22日15時より、事前登録受付および第2回クローズドβテストを開始した。
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■第2回クローズドβテストへの参加はこちらから(Android専用)
そこで本稿では、6月13日~6月20日の期間、一足先に実施された第1回クローズドβテストの体験レポートをお届け。シナリオからバトルシステム、UI、ガチャ、イベントに至るまで、まるっと全てをプレイした筆者の所感を交えながら本作を紹介していくので、これから第2回クローズドβテストに参加される方はもちろん、少しでも本作の内容が気になる方は是非とも参考にしていただきたい。
※本レビューは、6月13日~6月20日の期間に公開されたバージョンを基に執筆しているため、一部仕様の見直しなど、正式リリース時には変更されている場合がある。
■「父vs息子」、幕開けから全力でクライマックス!?
本作の物語は章立てとなっており、全10章の物語から構成されている。物語は、下記のPVでも既に公開されている、
「来たか、息子よ」
「父上……いや、我ら一族を裏切った大罪人よ」
という迫真の親子喧嘩(?)のシーンから始まる。
▲まだこの2人が親子であるらしいということ以外、何も分からない状況ではあるが、息子が父に剣を向けているという状況はショッキングで強烈なインパクトが残る。
【『追憶の青』PV】
その後、2人の行く末を見届けることなく、物語は第1章へと巻き戻り、そこに至るまでの経緯を追っていくこととなる。プレイヤーは、青の氏族の長であるエドワードの息子で、青の継承者「フリオ」(冒頭で父に剣を向けていた青年)となり、銀の氏族を中心とした「連合派」、白の氏族を中心とした「帝国派」、青と赤の氏族を中心とした「中立派」に三分された世界を旅していくのだ。
▲本作の世界情勢。各派閥やキャラの関係や思惑が複雑に入り組んでおり、これからどのようにシナリオが展開されていくのか気になるところ。
■攻撃、回避などすべてが本格派アクションながらも操作は超お手軽
ここからは、本作の肝となる「クエスト」の部分をご紹介。クエストには、大きく分けてシナリオを追う「ストーリークエスト」と、期間限定で開催される「イベントクエスト」の2種類がある。クエストには、「NORMAL」、「HARD」、「EXPERT」の3つの難易度が用意されており、ストーリークエストでは、「HARD」以上からマルチプレイが可能となっている。
▲第2回クローズドβテストより、難易度「Normal」はアクションゲームが得意ではない方でもストーリー展開をサクサクと楽しめるようバランス調整が施されているとのこと。さらに、イベントクエストには、限定武具が入手できるものや、普段より多くの経験値を入手できるクエストが用意されている。
クエスト中は、タップで通常攻撃、スワイプで移動、左右フリックで回避、上フリックでジャンプといった基本操作ができる。キャラが停止している状態でロングタップすれば、ガードしている敵を貫通してダメージを与えられる「溜め攻撃」を発動可能。
▲一番近くにいる敵をオートでターゲッティングする。スワイプ移動で黄色いマークが表示された敵にラインを近付け、攻撃やスキルを放とう。また、敵を直接タップすれば、自分の好きなところに狙いを変えられる。
▲スマホの画面をピンチイン、ピンチアウトすることで表示範囲の調節ができる。スキルを使用した際にカメラがグッと寄ってキャラの動きがよりカッコよく見えるという迫力ある演出も。
▲ガードしている敵は後ろから攻撃をヒットさせることでもダメージを与えられる。ジャンプや回避を駆使して敵の背後に回る動作にアクション性の高さが伺えた。
また、MPを消費することで発動可能なスキルは、上から順にタイミングを合わせてボタンをタップしていくことでコンボが繋がる。難解なコマンドなく爽快な連撃を決められるので、その心地良さがどんどんとクセになっていく。なお、MPは敵に通常攻撃をヒットさせることで回復可能となっている。
▲ボス戦では敵の攻撃範囲が赤く表示される。予備動作を見極め、背後に回り込んだり、攻撃が終わった際に連撃を叩きこもう。
▲さらに、スキル攻撃を当てて画面左下の「魔石解放ゲージ」をMAXにすれば、敵に大ダメージを与えられる魔石解放を発動可能。第1回クローズドβテスト時点では、魔石解放ゲージが時間経過で徐々に減少してしまう仕様だったため、如何にコンボを途切れさせず攻撃を続けるかが重要だったが、現在はゲージが減りにくくなるようバランス調整が施され、より魔石解放を発動させやすい状態になっているとのこと。
そのほか、シングルクエストには3人のキャラを連れていくことができ、キャラアイコンをタップすることでいつでも操作キャラの切り替えが可能となっている。キャラや武器には6つの属性のいずれかが設定されており、有利属性で攻撃することで与えるダメージがアップするので、戦況に合わせて常に有利な状態で戦えるようパーティを編成したい。
また、リリース時点で、キャラには下記の4つのジョブがある。各ジョブによって装備できる武具の種類が異なることを覚えておこう。
●ナイト[剣、重鎧]
HPと防御が高く、守備に特化したジョブ。味方の最前線に立つことで力を発揮する。
●ファイター[ナックル、軽鎧]
攻撃、会心が高く、攻撃に特化したジョブ。防御面には弱いため、敵の攻撃を受けないように立ち回ることが重要となる。
●マジシャン[杖、ローブ]
遠距離からの攻撃に特化したジョブ。防御面が弱く、近距離戦闘が苦手なため、敵に接近させないよう攻撃を繰り出したい。
●プリースト[メイス、ローブ]
回復魔法やバフによる支援に特化したジョブ。味方をサポートすることが得意。
▲シングルクエストでは、「絆ポイント」を消費することで、他のプレイヤーのリーダーキャラを心強い助っ人として同行させることができる。
▲一方、マルチクエストでは、自分の所持キャラから1人を選び、他のプレイヤーと協力してクエストを進める。自分が解放している難易度HARD以上のクエストにしか参加できないという点には注意。
クエストはクリア条件を達成することで進められるのだが、その条件には、ボスの撃破からNPCを守りながら戦うといったものまで、様々なバリエーションが用意されている。
▲指定された条件をクリアすることでダイヤを入手できる。すべてのミッションを達成できれば、さらにボーナスをもらえるので、積極的に意識してチャレンジしていきたい。
▲クエストクリア後には、6つの宝箱の中からひとつを選択して中に入っているアイテムを獲得できる。どうしても欲しいアイテムがある場合には、ダイヤを消費して追加で宝箱を開けることも可能。
キャラが全滅してしまった場合には、ダイヤを使用することで一定回数のみ、その場で復活することが可能。
▲消費するダイヤの量は、シングル、マルチによって異なる。また、コンテニューの回数もクエストによって変化する場合がある。
■自由度の高い成長システムで唯一無二の独自キャラを育成
続いて、キャラの育成や装備強化など、街で行える主な機能をご紹介。
●能力解放
クエストクリア時にもらえる経験値や、アイテムを使用することでレベルを上げて強化できるほか、「能力解放」で各キャラ特有の「アビリティボード」を解放していくことで、ステータスの最大値を上げられる。また、アビリティボードの中には限界突破で「攻撃/会心」、「HP/防御」、「MP/精神」の中から任意の成長マスを解放させられる部分があり、キャラガチャで手に入る「紋章」を使用することで解放することができる。
▲「攻撃/会心」、「HP/防御」、「MP/精神」の中からどれを選択するかはプレイヤーによって変わってくるため、同じキャラでも最終的には他のプレイヤーと特徴の異なるキャラに育成することが可能。
●武具強化
ゴールドを消費することで武具のレベルを上げられる。レベルが最大になった武具は、一定数の同種武具とゴールドを使用することでレアリティを上げて進化させられるようになる。また、種類によってはパッシブスキルが付与されるものも。
●ガチャ
ダイヤを消費することで、キャラや武器をガチャから入手可能。既に所持しているキャラを引いた際には「能力解放」で必要となる「紋章」が手に入る。
▲キャラガチャは1回「25ダイヤ」、11回(10回+1回)「250ダイヤ」、武器ガチャは1回「15ダイヤ」、11回(10回+1回)「150ダイヤ」で引くことができる。時期によっては、特定のキャラが出やすいキャンペーンが行われていることも。
●チャット
▲街にいるプレイヤー全員に発言できる「街チャット」や、パーティを組んで切るプレイヤーにだけ見える「パーティチャット」でコミュニケーションを図ることが可能。
■遊びの幅はまだまだ広がる 多種多彩なイベントクエスト
最後に、クローズドβテスト期間中に開催されたイベントクエストの一部をご紹介。通常のクエストとはルールが異なる部分もあるため、普段とは違った楽しみ方ができるようになっている。
●闇の復讐
本イベントのクエストクリアや、敵ドロップ、宝箱報酬から「EP(イベントポイント)」が獲得できる。獲得したEPの累積値が一定数に達することで、「古の武具」など、豪華報酬を手に入れられる。なお、獲得できるEPの数値はクエストの難易度によって異なる。
マルチプレイも可能となっているので、他のプレイヤーと協力しながらクリアを重ねることが報酬獲得への近道となる。
●練磨の塔
一定のランクに到達したプレイヤーが、1日1回挑戦できるチャレンジバトル。敵として出現するのは、全国にいる他のプレイヤーが育てたパーティたち。勝利することで1階ずつ上がることができ、10Fまで用意された塔を制覇することが目的となる。クリア時、稀に専用アイテムである「塔メダル」を獲得することができ、塔メダルを20枚集めることで専用ガチャを回すことが可能。
▲1日1回までリセット可能となっているため、登り切った後も再度チャレンジすることができる。
▲塔を登っている間は、自他共にキャラの残HPや残MPが引き継がれるほか、全キャラを使用可能となっている。そのため、挑戦中のキャラで一度負けてしまっても、別のキャラを選択すれば挑み直すことが可能だ。
▲対戦は非同期で行われているため、相手のキャラはオートで動いてくる。こちらのキャラも、自身の操作キャラ以外はNPCで動く仕様となっている。
▲「Tower Shop」には、ここでしか手に入らない専用武具が用意されている。
縦持ち操作で横スクロールと聞いた時点では、表示範囲の面や操作性の面を懸念したが、いざプレイしてみると、ピンチインやピンチアウトでの拡大縮小が導入されていたり、タップでコンボが繋がる爽快感や、左利き用にボタン配置を変更できる配慮があり、非常に快適に遊ぶことができた。動きの面でも、昨年、東京ゲームショウ2015に出展されたときよりさらにキャラが思い通りに動くようブラッシュアップされており、ますます期待感の高まるクローズドβテストとなった。
(編集部:山岡広樹)
■『追憶の青』
(c) Wright Flyer Studios
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632
会社情報
- 会社名
- LINE株式会社
- 設立
- 2019年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 出澤 剛/代表取締役 慎 ジュンホ
会社情報
- 会社名
- 株式会社WFS
- 設立
- 2014年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 柳原 陽太