エイチーム、QonQでも売上高2%増、営業利益13%増と増収増益を達成 『ユニゾンリーグ』の施策奏功もエンタメ事業の売上高は横ばいに

エイチーム<3662>は、3月9日、2018年7月期の第2四半期累計(8~1月)の連結決算を発表、売上高180億6900万円(前年同期比18.2%増)、営業利益20億5600万円(同2.0倍)、経常利益20億7600万円(同93.9%増)、四半期純利益14億3300万円(同2.2倍)となった。
 

ライフスタイルサポート事業とEC事業の成長により、売上高が増加した。利益の増加は、エンターテインメント事業における広告費抑制とライフスタイルサポート事業の寄与によるものとなっている。

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①エンターテインメント事業…売上高86億3500万円(前年同期比3.8%減)、セグメント利益17億5000万円(同57.7%増)
全体として減収傾向にある中、『ユニゾンリーグ』の年末年始イベント施策が功を奏し、売上高は第1四半期比では微増となったものの、前年同期比では減少となった。一方、セグメント利益は、売上トレンドを見据えながら広告費を抑制し、効率的な運用を実施したため、増益となった。

②ライフスタイルサポート事業…売上高82億6700万円(同47.5%増)、セグメント利益12億3600万円(同77.5%増)
引越し・自動車関連事業は引き続き日々のサイトの改善、プロモーション活動などにより順調に利用者を増やし、継続して業界トップシェアを維持してした。ブライダル関連事業は、全国6エリアに12店舗のハナユメウエディングデスクを展開しており、継続して「ハナユメ定額ウエディング」「ハナユメフォト」などのブライダル周辺サービスを拡充しながら、サービスの品質向上に注力し、順調に利用組数を増やした。金融メディア事業はキャッシング・カードローン総合比較サイト「ナビナビキャッシング」に加え、新たにリリースしたクレジットカード比較・情報サイト「ナビナビクレジットカード」、住宅ローン比較・情報サイト「ナビナビ住宅ローン」およびFX比較・情報サイト「ナビナビFX」の立ち上げに注力し、引き続き利用者数を伸ばした。

③EC事業…売上高11億6600万円(同66.2%増)、セグメント損益1億1200万円の赤字(同8000万円の赤字)
自転車通販サイト「cyma-サイマ-」は2013年12月にサービスを立ち上げて以来、フルフィルメント強化のため、段階的に投資を重ねてきた。現在まだ投資段階にあるが、事業として順調に軌道に乗り、「自転車を買うならサイマ」というブランディングを目指し、プロモーション強化を行いつつ、継続して安定的に販売台数を伸ばしている。

■QonQでも増収増益、ライフスタイルサポート事業が成長けん引
業績を四半期推移で見てみると、第2四半期期間(11~1月)の売上高は前四半期比2.9%増の91億6500万円、営業利益は同13.5%増の10億9300万円、経常利益は同11.8%増の10億9600万円、四半期純利益は同11.4%増の7億5500万円となった。エンターテインメント事業は売上高がほぼ横ばい、利益も前四半期2000万円の増加となっており、けん引役はライフスタイルサポート事業ということになりそうだ。
 

なお、2018年7月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高400億円(前期比15.6%増)、営業利益47億円(同15.3%増)、経常利益47億円(同14.1%増)、当期純利益31億円(同20.2%増)の見込み。
 
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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