マーベラス、オンライン事業で構造改革 意思決定ラインをコンシューマから分離、社長直下に 著名プロデューサーの招聘や外部パートナーとの共同開発も

マーベラス<7844>は、オンライン事業の業績低迷を受けて、来期(2020年3月期)と、再来期(2021年3月期)に向けた構造改革の実施を行うことを明らかにした。『ブラウザ三国志』『剣と魔法のログレス いにしえの女神』など成長を支えたヒットタイトルが経年により売上低減する中、前期においては6タイトルの新規タイトルをリリースしたものの、一部タイトルを除き十分な結果が出せなかったことが背景だ。

まず、デジタルコンテンツ事業本部を解体し、オンライン事業とコンシューマ事業の意思決定ラインを明確に分離し、オンライン事業は代表取締役直下の組織に変更し、コンシューマ事業については取締役副社長が管掌する。オンライン事業については、代表取締役が直接指揮を執ることで、よりスピーディーな意思決定を行える体制を構築し、早期の立て直しを図っていく。

同時に新作開発についても、複数のヒット作を手がけた外部の著名プロデューサーを招聘したプロジェクト(現在進行中)など、より成功確度を高めた新規タイトルの編成に取り組む、とした。また、Aiming<3911>など実績のある開発パートナーとの共同開発や、海外有力タイトルの獲得などにも引き続き取り組んでいく考えだ。

これに伴い、オンライン事業における昨今の業績不振を踏まえ、機構改革やタイトル編成方針の見直しと合わせ、人員体制の適正化による事業の合理化を図るため、早期退職優遇制度を実施する。これにより、オンライン事業に関わる人員の約20%の減少を見込み、固定費の圧縮とパイプラインの見直しによる業務効率の向上を図っていく。


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株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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