総務省、ソースネクストに厳重注意、技適への準拠を要請　音声翻訳機『ポケトークW』で利用禁止の電波周波数帯が発射

総務省は、ソースネクスト<4344>が販売している音声翻訳機『ポケトークW』で、技術基準への適合について必要な措置を講ずるよう要請したと発表した。

本件では、ソースネクストが電波法（昭和25年法律第131号）の規定に基づく認証取扱業者として販売している特定無線設備（ポケトークW）で、電波法に規定される技術基準に適合していない事実が判明したことにある。具体的には、Wi-Fi用の周波数として国内での利用が認められていない周波数帯の電波が発射されているとともに、技術基準の適合証明を受けていない周波数帯の電波を利用している状況だった。

このような無線設備は、他の無線局に混信その他の妨害を与えるおそれがあり、また、利用者が当該特定無線設備を適正に利用することが困難な状態を生じさせることとなる。このため、総務省は、同社に対して、厳重に注意するとともに、早急に技術基準に適合するよう必要な措置を講じ、その措置内容について報告し、今後の再発防止策について速やかに提出するよう要請したという。

またこれを受けてソースネクストは、1月25日付けで、基準に適合させるためのアップデータ配信を開始したとのこと。なお、同社は業績への影響について、本件が、2019年３月期に与える影響は現時点ではない、としている。