ファンコミ、第1四半期の営業益は20%減の9.6億円…ITPや検索アルゴリズムの変更の影響、adcropsはサービス終了

ファンコミュニケーションズ<2461>は、5月8日、第1四半期(1~3月)の連結決算を発表し、売上高87億2400万円(前年同期比3.4%減)、営業利益9億6400万円(同20.1%減)、経常利益9億6700万円(同21.1%減)、最終利益6億2800万円(同23.3%減)と減収減益での着地となった。

 


同社では、その要因について、ITPや検索アルゴリズムの変更などの影響によって減収となったことに加え、パートナーサイトの広告枠の確保などにより利益率が悪化した、と説明している。また最終利益については、子会社のシーサーで繰延税金資産の取崩しを行ったとのこと。


■CPA型アドネットワーク事業
売上高60億8900万円(同1.5%減)、全社費用控除前の営業利益10億1700万円(同12.2%減)だった。ITPへの継続的な対応やadcropsの広告配信を停止しseedApp(シードアップ)への統合作業を実施する等、事業の選択と集中を行った。前年同期比では、adcropsの事業撤退による影響などもあり、CPA型アドネットワーク事業は減収減益となった。


■CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業
売上高24億4500万円(同7.4%減)全社費用控除前の営業利益2億5500万円(同14.7%減)だった。nend(ネンド)の動画広告に注力した。前年同期比では、ITPの影響によってCookieをベースにしたターゲティング広告の鈍化やオーバーレイ広告の配信停止を実施したことで減収となった。また、利益面においては動画広告の比率が高まっているものの利益率は静止画広告よりも低水準で推移したという。


なお、2019年3月期は、売上高342億円(前期比3.2%減)、営業利益37億円(同12.1%減)、経常利益37億2000万円(同14.8%減)、最終利益25億8000万円(同1.0%増)を見込む。

 
株式会社ファンコミュニケーションズ
http://www.fancs.com/

会社情報

会社名
株式会社ファンコミュニケーションズ
設立
1999年10月
代表者
代表取締役社長 二宮 幸司
決算期
12月
上場区分
東証プライム
証券コード
2461
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