東映アニメ、第1四半期は減収減益 昨年あった北米向け映像配信権の複数年契約の反動減で アプリは『ドラゴンボールレジェンズ』が好調

東映アニメーション<4816>は、本日(7月26日)、第1四半期(4月~6月)の連結決算を発表し、売上高139億3500万円(前年同期比1.1%減)、営業利益44億8200万円(同6.3%減)、経常利益46億8400万円(同7.6%減)、最終利益33億7900万円(同8.9%減)だった。

同社では、前年同期に好調だった収益性の高い北米向け映像配信権販売の反動減があったため、と説明している。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。


①映像製作・販売事業
売上高は44億700万円(同13.5%減)、セグメント利益12億8500万円(同33.1%減)と大幅な減収減益となった。前年同期に好調だった収益性の高い北米向け映像配信権販売の反動減があった。

劇場アニメ部門では、3月に「映画プリキュアミラクルユニバース」、4月に「東映まんがまつり」を公開しました。「東映まんがまつり」の製作代収入があったことや、「映画プリキュアミラクルユニバース」のヒットにより、前年同期と比較して大幅な増収となった。

テレビアニメ部門では、「ワンピース」、「スター☆トゥインクルプリキュア」、「ゲゲゲの鬼太郎」、「おしりたんてい」の4作品を放映しました。催事イベント向け映像製作等が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。

コンテンツ部門では、「ドラゴンボール超 ブロリー」のブルーレイ・DVDが好調に推移したことから、大幅な増収となった。

海外映像部門では、中国向け大口映像配信権の販売本数が増加したものの、前年同期にあった北米向け映像配信権販売における複数年契約の反動減等から、大幅な減収となった。

その他部門では、国内での映像配信権の販売が好調に稼動したことから、増収となった。


②版権事業
売上高は82億0500万円(同2.7%増)、セグメント利益は38億8300万円(同4.9%増)と増収増益だった。

国内版権部門では、アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』や劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」の劇場公開に向けたタイアップ・販促向け許諾が好調に稼動したことから、大幅な増収となった。

海外版権部門では、アプリゲームの更新契約や複数の新規許諾契約があったことに加え、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」の商品化権販売が好調に推移したものの、前年同期に好調だった家庭用ゲーム『ドラゴンボール ファイターズ』や、アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』の許諾契約の反動減があったことから、減収となった。


③商品販売事業
売上高は11億4300万円(同28.7%増)、セグメント利益は2200万円(前年同期は1700万円の赤字)となった。商品販売部門では、劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」の劇場公開に向けたキャンペーン向けのノベルティグッズ等の販売が好調だったことから、大幅な増収となった。


④その他事業
売上高は2億2200万円(同59.0%増)、セグメント利益は900万円(前年同期は2100万円の赤字)だった。その他部門では、催事イベントやキャラクターショー等を展開した。「ワンピース」の催事や「おしりたんてい」のキャラクターショーが好調に推移したことから、大幅な増収となった。


 
■2019年3月通期の見通し

続く2019年3月通期は、売上高462億円(前期比17.1%減)、営業利益120億円(同23.8%減)、経常利益123億円(同24.4%減)、最終利益85億円(同%25.3減)を見込む。

 
東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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