メディア工房、19年8月期は売上高10%減、営業益36%減に 主力の占いコンテンツは漸減続く ゲームは運営タイトル数の減少に加えて新作開発費も

メディア工房<3815>は、10月11日、2019年8月期の連結決算を発表、売上高19億4300万円(前々期比10.5%減)、営業利益3600万円(同49.8%減)、経常利益4000万円(同42.7%減)、最終利益2200万円(同9.9%減)となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①占いコンテンツ事業…売上高16億4700万円(前々期比6.9%減)、営業利益5億3200万円(同1.4%減)
占いコンテンツサービスは、レコメンド機能をはじめとする各種システムの開発などを進め、人員配置についても適正化を図ったが、依然としてISPやキャリアに依拠するところが強く、会員数減少などに伴う収益の減少が発生した。一方で、One to Oneサービスは、営業黒字化して以降順調に業績を伸ばしており、前期についても売上高・利益ともに増加し、占いコンテンツサービスの収益減少を下支えした。

②ゲームコンテンツ事業…売上高2億1200万円(同35.9%減)、営業利益600万円(同76.3%減)
ゲーム配信および運営を行うほか、SQとの協業により新規自社タイトルの制作を行ったが、運営タイトル数の減少や運営期間の長期化による既存タイトルの収益性低下、新規タイトル制作費が影響し、売上高・利益ともに前年同期を下回った。

③メディア事業…売上高7500万円(同17.8%増)、営業損益2600万円の赤字(前々期2700万円の赤字)
既存メディアの運用のほか、新規メディア2本を制作・リリースした。既存メディアにおける広告枠の拡大および収益体制の多角化によりに売上が増加したものの、新規メディアについてはいずれも集客段階のため利益貢献に至らず、これらの制作費が利益を下押し、営業損失を計上した。

④その他…売上高1400万円(同147.6%増)、営業損益1億600万円の赤字(前々期9400万円の赤字)
新規事業は国内外の子会社が連携し、医療ツーリズム事業および越境eコマース事業を推進したほか、MR事業における自社独自開発のリアルタイム実写立体動画撮影技術「SUPERTRACK」を使用したアプリケーション「ホログラ」の開発に注力した。しかし、香港合弁会社の設立遅延や各種計画の一部見直しにより、開発先行投資の増加および収益化の遅れが発生し、営業損失が前々期比で拡大した。

なお、2020年8月期通期の予想については、売上高22億円(前期比13.2%増)、営業利益1億3000万円(同3.5倍)、経常利益1億2000万円(同2.9倍)、最終利益6000万円(同2.6倍)、EPS5.95円の見込み。
株式会社メディア工房
https://www.mkb.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディア工房
設立
1997年10月
代表者
代表取締役社長 長沢 一男
決算期
8月
上場区分
東証グロース
証券コード
3815
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