ゲーム総合情報メディア「ファミ通」は、1月29日、国内・海外のモバイルゲームマーケットをまとめたデータ年鑑『ファミ通モバイルゲーム白書 2020』において、最新の市場動向を発表した。
◆2019年世界モバイルゲーム市場は過去最高の約7.2兆円。ついに7兆円を突破!
『ファミ通モバイルゲーム白書 2020』では、2019年の世界モバイルゲーム市場は、前年比103.3%の7兆1840億円と推計。世界全体の6割を占めるアジア(4兆1016億円)は、中国政府のゲーム規制強化などにより中国市場が落ち込んだことから前年より微減したが、北米(1兆7064億円)とヨーロッパ(8757億円)は前年比増となり、市場全体として引き続き堅調なプラス成長が続いている。
<注釈>
※世界の市場規模、国内モバイルゲーム課金売上は、株式会社インターアローズから提供されたPRIORI DATAのデータをもとに算出した推計値。また、売上データは、アプリストアの手数料控除前のグロス売上。元データ(米ドル)に年平均レートを乗じて円換算したもの。また、市場規模の数値は、億円以下を四捨五入した値 。
※「eb-i(Entertainment Business Insight)」は、株式会社KADOKAWA Game Linkageが週単位で行っている、エンターテイメント分野の消費動向調査。保有している全国20万モニターから、継続的に約1万のサンプルに実査を行い、エンターテイメント分野の実態を調査・分析。(URL:http://www.f-ism.net/)
※2019年の市場規模はいずれも速報値となる。
◆2019年国内モバイルゲーム課金売上ランキングでは、「Fate/Grand Order」が初の首位に。
本書では、2019年の国内モバイルゲーム売上ランキングを収録している。第1位は、年間711億円を売り上げた「Fate/Grand Order」。2017年、2018年連続トップの「モンスターストライク」を僅差で追い抜き、初の首位となった。2019年9月に配信された『ドラゴンクエストウォーク』は、年間239億円を売り上げ、サービス開始から実質3ヶ月あまりで9位にランクインしている。
◆2019 年に日本国内で最も遊ばれたモバイルゲームは、「ポケモン GO」。
『ファミ通モバイルゲーム白書 2020』では、自社が運営するエンターテイメント分野ユーザーリサーチシステム「eb-i」のデータを用いて、モバイルゲームユーザーの実態を調査している。本調査では、国内の各タイトルが週あたりにプレイされた時間を集計し、拡大推計した「1週あたりの総プレイ時間 」としてランキング化した。2019年、国内で最も遊ばれたモバイルゲームは、『ポケモン GO』。2016年の配信以来、非常に多くのユーザーに継続的に遊ばれていることが分かる。2019年の新作としては、3位に9月配信の『ドラゴンクエストウォーク』、10位に同じく9月配信の『マリオカート ツアー』がランクインしている。
いよいよロンチを迎えた次世代モバイル通信 「5G」。高速・大容量、低遅延、多数端末との接続といった「5G」の特徴を生かしたモバイルゲームが登場することで、今後、さらなる市場の活性化が期待される。
『ファミ通モバイルゲーム白書 2020』は、国内から海外の市場動向まで、最新のモバイルゲームマーケットを多角的に調査 ・分析した結果をまとめたデータ年鑑。アジア、北米、ヨーロッパなど主要国の2019モバイルゲーム市場を速報として掲載 しているほか、国 内におけるアプリのプレイ時間や売上ランキングといった基礎データ、モバイルゲームユーザーの男女比や年齢分布、プレイ頻度・時間、課金経験率、消費行動など、ユーザー分析についても詳しく収録している。さらに、特集では、2019年のゲーム業界における国内 ・海外のニュースをまとめた“ゲーム業界ニュース・トピックス”や、有識者による特別寄稿も収録 。今後のモバイルゲームビジネスを読み解くために、欠かせない一冊となっている。
■『ファミ通モバイルゲーム白書 2020』概要
書名:ファミ通モバイルゲーム白書 2020
発行・監修:株式会社 KADOKAWA Game Linkage マーケティングセクション
編集:株式会社ゲームエイジ総研
協力:株式会社インターアローズ
発売日:2020年1月30日
価格:PDF(CD-ROM)+書籍セット版…82,000 円+税
書籍版…43,000円+税
PDF版(CD-ROM)…39,000円+税
総頁数:466頁
本書の紹介ページ:https://www.f-ism.net/fgh/2020mobile.html