弁護士ドットコム、4~12月決算は「クラウドサイン」伸び30%超の大幅増収 広告宣伝費が重しで35%営業減益

弁護士ドットコム<6027>は、1月27日、第3四半期累計(2019年4~12月)の連結決算を発表し、売上高が前年同期比で33.6%増の29億9400万円と大きく伸びた。検索経由の訪問者数減少により、有料会員サービスの売上が減ったものの、税理士マーケティング支援サービスと積極的にプロモーションを行った「クラウドサイン」の売上が好調に推移した。クラウドサインは、日本の法律に特化した電子契約サービスで、新しい収益の柱として順調に成長している状況にある。

ただ、営業利益は同35.2%減の2億2700万円、最終利益が同34.4%減の1億4100万円と、大幅な減益を余儀なくされた。増収要因となったクラウドサインに関して積極的なプロモーションを行ったため、広告宣伝費を中心に費用負担が増えたためだ。これに伴い、第3四半期(10~12月)に限ると赤字転落となった。

 


続く2020年3月通期の見通しは、売上高43億円(前期比37.3%増)、営業利益5億2000万円(同1.9%増)、経常利益5億2000万円(同1.7%増)、最終利益3億3500万円(同0.5%増)と従来予想から変更していない。第3四半期までの進捗率は75%を下回り、特に利益に限るといずれも50%を割り込むなど大きなビハインドが出ている。同社では、減益要因となった広告宣伝費を第4四半期で絞り込むため、利益は回復し、通期計画は達成できる、としている。