フリュー、コアエッジのグループ離脱で第3四半期から単独決算に移行 営業利益は13%増の31億円 プリントシール好調、ゲーム赤字縮小

フリュー<6238>は、本日(2月13日)、第3四半期(19年4月~12月)の決算より、連結決算から単独決算に移行すると明らかにした。連結対象であったコアエッジが株式譲渡に伴い連結から外れたことで、子会社がなくなったため。発表した決算は、売上高205億7800万円(前年同期比1.7%増)、営業利益31億4000万円(同13.1%増)、経常利益31億2300万円(同13.6%増)、最終利益24億3100万円(同76.9%増)だった(前年同期との比較は参考)。

 


同社では、主力のプリントシールがプレイ回数が伸び、売上が好調に推移したことが主な要因だ。また、コアエッジが連結から外れたことでゲーム事業の売上が大きく減ったものの、赤字が大幅に縮小したことも全体の増益に寄与することになった。

事業セグメント別の状況は以下のとおり。

(プリントシール事業)
売上高は75億1700万円、営業利益は13億5900万円となった。プリントシール機の新機種「AROUND20」「Melulu」を発売した。また、直営店「girls mignon等」の新規出店や既存店舗のリニューアル等を行い、プリントシール機全体としてのプレイ回数は、第3四半期累計で3470万回(前年同期は3262万回)となった。

(コンテンツ・メディア事業)
売上高は67億4000万円、営業利益は29億3300万円となった。プリントシール機ユーザーによるプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」への入会が堅調に推移したため、2019年12月末における有料会員数は164万人(前年同期は163万人)となった。また、カラーコンタクトレンズの販売においては、ECサイトによる販売及び自社オリジナルブランドの販売に注力した。一方で、若年女性層の顧客基盤を活かした新規事業開発に取り組んだ。

(キャラクタ・マーチャンダイジング事業)
売上高は46億7700万円、営業利益は2億2700万円となった。多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行い、クレーンゲーム景品及び高価格帯ホビー商品の販売が堅調に推移した。また、中国における生産及び物流体制の強化や販売促進活動の強化に取り組んだ。

(ゲーム事業)
売上高は16億4200万円、営業損益は6000万円の赤字となった、家庭用ゲームソフト事業においては、3つの新作タイトルを発売した。また、旧作における海外へのライセンス販売に取り組みた。ゲームアプリ事業においては、既存の恋愛シミュレーションゲームの売上が堅調に推移した。アニメ事業においては、TVアニメ「ありふれた職業で世界最強」を中心に、ビデオグラム販売による売上や製作委員会の配分金収入等を計上した。また、TVアニメ「ゆるキャン△」シリーズの続編放映に向けた企画やプロモーションに取り組んだ。


 
■2020年3月通期の見通し

続く2020年3月通期は、売上高280億円(前期比6.0%増)、営業利益39億円(同3.0%増)、経常利益38億5000万円(同1.2%増)、最終利益30億円(同57.8%増)を見込む。

 
フリュー株式会社
http://www.furyu.jp/

会社情報

会社名
フリュー株式会社
設立
2007年4月
代表者
代表取締役社長 三嶋 隆
決算期
3月
直近業績
売上高427億6800万円、営業利益37億7100万円、経常利益37億3500万円、最終利益24億9100万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6238
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