アカツキ<3932>の第3四半期(2019年10-12月)の連結業績は、売上高が前年同期比で22.5%増の78億7000万円と増収だった。バンダイナムコエンターテインメントとの共同開発タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が減収となったものの、スクウェア・エニックスとの共同タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース(ロマサガRS)』と『UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)』の売上が伸びたことが主な要因だ。
『ロマサガRS』については、リリース1周年を迎えて大規模なキャンペーンを実施し、セールスランキングで1位を獲得。『ユニゾンエアー』もTVCM放映とそれに合わせたイベントを開催するなど引き続き好調に推移したそうだ。また、『ドッカンバトル』は、前年比では減収となったが、ユーザーベースは高水準にあるうえ、年末イベントで日本を含む7カ国でセールスランキング1位を獲得した。
ただ、営業利益については同30.6%減の20億8300万円と大幅減益となった。『ドッカンバトル』とみられるが、既存タイトルが減益となったほか、新規タイトルの開発費や、ゲーム新規領域への投資、インフラ投資などを行ったため、としている。LX事業やインフラ投資なども行った。既存タイトルの影響もあるが、全体としては中長期の成長を視野に入れた前向きな投資を行ったことによるものといってよさそうだ。
パイプラインについては2020年3月期中に2タイトルをリリースする予定だという。他社IP(おそらく『ONE PIECE ボン!ボン!ジャーニー!!』とみられる)のほか、オリジナルタイトルを予定しているようだ。当該IPタイトルは予定どおりに進捗しているという。
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(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932