BOI、19年10-12月の営業益は2四半期連続で5000万円割れ 売上低下と新作・新サービス開発費が響く
バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の第1四半期(2019年10~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比27.9%減の8億4700万円だった(前年同期は単独決算のため、比較は参考と考えてほしい)。2四半期連続で四半期売上高が10億円を割り込み、2018年7月の東証マザーズ上場以来、最も低い水準となった。
『ミトラスフィア』と『幻獣契約クリプトラクト』を中心に、クリスマスや年末年始などに合わせたイベントやキャンペーン施策を実施したが、売上の減少が続いている。『ミトラスフィア』と『幻獣契約クリプトラクト』の海外展開の遅れも響いたもよう。
利益面をみると、営業利益が同76.4%減の4500万円、経常利益が同77.8%減の4200万円、最終利益が同79.8%減の2600万円と大きく減った。売上の低下に加えて、第3四半期(2019年4-6月)以降、新卒採用で開発人員を増やしたことや、新作ゲーム・新サービスの開発費も一因となったとみられる。同社は、開発費は開発期間中は資産計上せず、すべて費用処理しているためだ。
新作ゲームについてはあくまで「品質優先」で開発を行っているという。新作の「配信期限」を設けてそれを優先してしまうと、品質を下げてしまい、結果として、思わしくない結果となることが少なくないためだ。ゲームアプリ市場における競争が厳しくなるなか、こうした考え方は決して珍しいものではない。
このほか、新子会社バンク・オブ・インキュベーションを昨年11月5日付で設立した。ゲーム以外のスマートフォン向けの新サービスを開発する。知見のないジャンルへの参入のため、過度な投資を抑えながら、ゲームの開発・運営で積み上げてきた経験をもとにサービスの開発を進めているそうだ。
なお、リリースが遅れていた海外版については、中国本土展開にかかるミニマムギャランティの一部入金などが前受金として計上されたとのことで、 リリース後に売上として計上される見通しとなる。第2四半期以降に順次計上されてくることになるだろう。
『ミトラスフィア』と『幻獣契約クリプトラクト』を中心に、クリスマスや年末年始などに合わせたイベントやキャンペーン施策を実施したが、売上の減少が続いている。『ミトラスフィア』と『幻獣契約クリプトラクト』の海外展開の遅れも響いたもよう。
利益面をみると、営業利益が同76.4%減の4500万円、経常利益が同77.8%減の4200万円、最終利益が同79.8%減の2600万円と大きく減った。売上の低下に加えて、第3四半期(2019年4-6月)以降、新卒採用で開発人員を増やしたことや、新作ゲーム・新サービスの開発費も一因となったとみられる。同社は、開発費は開発期間中は資産計上せず、すべて費用処理しているためだ。
新作ゲームについてはあくまで「品質優先」で開発を行っているという。新作の「配信期限」を設けてそれを優先してしまうと、品質を下げてしまい、結果として、思わしくない結果となることが少なくないためだ。ゲームアプリ市場における競争が厳しくなるなか、こうした考え方は決して珍しいものではない。
このほか、新子会社バンク・オブ・インキュベーションを昨年11月5日付で設立した。ゲーム以外のスマートフォン向けの新サービスを開発する。知見のないジャンルへの参入のため、過度な投資を抑えながら、ゲームの開発・運営で積み上げてきた経験をもとにサービスの開発を進めているそうだ。
なお、リリースが遅れていた海外版については、中国本土展開にかかるミニマムギャランティの一部入金などが前受金として計上されたとのことで、 リリース後に売上として計上される見通しとなる。第2四半期以降に順次計上されてくることになるだろう。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393