フィールズ、第3四半期は営業損失18.6億円と赤字幅縮小 3機種販売延期で通期予想を下方修正

フィールズ<2767>は、2月10日、第3四半期累計(20年4月-12月)の連結業績は、売上高291億8200万円(前年同期比21%減)、営業損失18億6500万円(前年同期の営業損失41億1300万円)、経常損失16億9000万円(同39億7000万円)、最終損失26億7700万円(同42億8700万円)と減収・赤字幅縮小となった。合わせて2021年3月通機の業績予想を下方修正した。


・売上高:291億8200万円(前年同期比21.5%減)
・営業損失:18億6500万円(前年同期は41億1300万円の損失計上)
・経常損失:16億9000万円(前年同期は39億7000万円の損失計上)
・最終損失:26億7700万円(前年同期は42億8700万円の損失計上)


第3四半期累計における遊技機業界は、2020年4月に新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて政府による緊急事態宣言が発出され、パチンコホールの営業自粛、ならびにメーカーの半導体等製造部材調達の遅延、また旧規則機撤去期限の一部延長が決定する等、市場停滞トレンドの影響を受けた。これによって、4月および5月は緊急事態宣言を遵守し、販売活動を自粛した。緊急事態宣言が解除されて以降販売活動を再開し、上半期の販売台数は1.6万台に終わった。

第3四半期(10月-12月)には、新型コロナウイルス感染者数の減少等を受けて、政府が社会経済活動と感染抑制の両立をかかげる中、パチンコホールの稼働も急速に回復に向かった。また、パチンコ遊技機等内規の見直しによる新たなゲーム性を搭載した遊技機が市場で高い評価を得ていたこと等により、市場の総販売台数は上半期に比べ増加した。

このような状況下、同社は下半期において、パチンコ5機種、パチスロ6機種、計12.0万台の販売を計画、うち第3四半期には、パチンコ2機種、パチスロ3機種の販売を行い、計5.2万台を計上した。

円谷プロダクションでは、ファン層に適した実写・アニメ等の映像作品を映画・テレビ・配信等を通じて国内外に提供することによって『ウルトラマン』ファンを拡大するとともに、映像事業とマーチャンダイジングの双方で収益化する中期事業戦略を推進している。映像事業では、映画『シン・ウルトラマン』の公開に向けて、映画公式Twitterの開設、特報映像の公開等、着実に準備を進めている。また、マーチャンダイジングは、国内外ともに堅調に推移している。

デジタル・フロンティアでは、国内ゲーム会社を中心としたCG映像制作および国内外からのVFX映像制作ニーズに継続して対応した。同社がVFXを手掛けたNETFLIXオリジナル映像作品『今際の国のアリス』は、昨年12月に全世界で配信を開始、好評を博しておりシーズン2の制作が決定した。

その他の事業に関しても、新型コロナウイルス感染拡大により上半期に受けた影響を脱し、順調に進捗している。


 
■2021年3月通期の業績予想を下方修正

あわせて2021年3月通期の業績予想を下方修正した。


【予想数字】
・営業損失:22億円(前回予想12億円の利益計上)
・経常損失:20億円(前回予想12億円の利益計上)
・最終損失:33億円(前回予想3億5000万円の利益計上)


第4四半期では、パチンコ3機種、パチスロ3機種、計7.0万台の販売を計画していたが(後発機を除く)、緊急事態宣言が再発出され、政府や自治体から外出等の接触機会削減が強く要請したことにより、パチンコホールを訪問する営業活動に支障をきたす状況が続いている。さらに、緊急事態宣言が3月7日まで延長したことにより、パチンコホールが新台購入を抑制する傾向が当面続くことも見込まれる。これらを踏まえ、第4四半期に販売を計画していた6機種のうち3機種の納品を、感染拡大終息が見込まれる翌第1四半期に延期することにした、としている。
円谷フィールズホールディングス株式会社
https://www.tsuburaya-fields.co.jp/

会社情報

会社名
円谷フィールズホールディングス株式会社
設立
1988年6月
代表者
代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
決算期
3月
直近業績
売上高1171億2500万円、営業利益109億5000万円、経常利益112億1800万円、最終利益82億2100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2767
企業データを見る