バンナムHDのIP別売上高、「ガンダム」が21%増の950億円と1000億円達成が視野に 巣ごもり背景に「ガンプラ」国内外で伸びる
バンダイナムコホールディングス<7832>は、2021年3月期のIP別売上高を発表し、「機動戦士ガンダム」のグループ全体の売上高が前の期比21.6%増の950億円と1000億円到達が間近に迫った。同社は、2022年3月期には1030億円と1000億円の大台を突破する見通しだ。同社によると、「巣ごもり需要」を背景に、国内とアジア向けの「ガンプラ」(ガンダムのプラモデル)などの売上が好調だったという。この年は「動くガンダム」など話題も豊富だった。
また気になったのは、『ドラゴンボール』だ。第3四半期まではプラスを維持していたが、第4四半期に入って失速し、通期では同5.6%減の1274億円とマイナスとなった。特に第4四半期(1~3月)の売上高は前年同期比21.9%減の367億円と落ち込んだことが響いた。その一方、『ワンピース』が8.9%増の380億円、「NARUTO」が64.6%増の214億円と伸びた。
全体的に苦戦するIPが目立った。たとえば、通期で25億円を計画していた「アイカツ」も新型コロナの影響か5億円ショートの20億円にとどまったほか、「アンパンマン」、「仮面ライダー」、「スーパー戦隊」、「プリキュア」などが前年比でマイナスとなった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
- 設立
- 2005年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 川口 勝
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7832