ポールHD、第1四半期決算は営業益36％増の8.3億円と大幅増　デバッグとネットサポート好調　CRESTはアニメ「セブンナイツ」制作・幹事業務

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>は、この日(6月4日)、2022年1月期の第1四半期(21年2～4月)の連結決算を発表し、売上高80億1500万円(前年同期比26.6%増)、営業利益8億3000万円(同36.9%増)、経常利益8億5700万円(同31.7%増)、最終利益5億3000万円(同38.3%増)と増収増益を達成した。主力のデバッグ・検証事業とネットサポート事業がいずれも好調だった。


・売上高:80億1500万円(前年同期比26.6%増)
・営業利益:8億3000万円(同36.9%増)
・経常利益:8億5700万円(同31.7%増)
・最終利益:5億3000万円(同38.3%増)


主力の国内拠点と海外10ヵ国18拠点の連携により、デバッグ、ローカライズ、音声収録、ゲーム開発・マーケティング支援、モニタリング、カスタマーサポート等の「ワンストップ・フルサービス」の提供をグローバルで推進した、としている。

またグループの営業・管理部門を同一オフィスへ集約するため、2月に本社移転・増床を行った。ポールトゥウィンでは、メディア・コンテンツ関連事業の拡大を図ることを目的として、2月にCRESTへゲームの難易度等のチューニング、開発サポートに関する事業を譲渡。キュービストとCRESTは、シナジーを向上させるため、4月に同一ビルへ本社移転・増床を行った。

各事業セグメントの状況は以下のとおり。


① デバッグ・検証事業
売上高は61億3500万円(前年同期比29.4%増)、営業利益は6億4900万円(同16.1%増)となった。

国内外ゲームソフトメーカーのグローバル展開サポートに努め、デバッグ、ローカライズ、カスタマーサポート(海外)、音声収録等のゲームソフトメーカー向けアウトソーシングサービスの受注を推進した。クアーズでは、ノンゲーム市場における第三者検証サービスの受注が増加した。

また、ポールトゥウィンでは政府のGIGAスクール構想に基づく学校ICT化サポート事業者として、タブレット端末のキッティングサービスを受注した。CRESTでは、テレビアニメ「セブンナイツ レボリューション 英雄の継承者」を制作・幹事業務を行った。なお、第1四半期累計より米国現地法人1518Studios, Inc.の業績が反映されている。


② ネットサポート事業
売上高は17億6200万円(前年同期比16.2%増)、営業利益は1億8400万円(同81.4%増)となった。

QRコード決済や仮想通貨等のフィンテック関連サービスにおける不正モニタリング、本人確認手続き、アンチマネーロンダリングや振る舞い検知サービスの受注が増加した。デバッグ・検証事業との営業連携により、ゲーム市場向けのカスタマーサポートの受注も増加した。また、ピットクルーでは政府のGIGAスクール構想に基づく学校ICT化サポート事業者として、ICT環境整備の設計等のサービスを受注した。


③ その他
売上高は1億1700万円(前年同期比60.4%増)、営業利益は400万円(前年同期は5200万円の損失)となった。Palabraにおいて、今後の映像バリアフリー化時代を見据え、テレビ番組や映画のバリアフリー字幕や音声ガイド制作のサービスを提供している。アイメイドにおいて、医療機関で働く外国人人材のビザ取得や就学等、国内生活手続きをサポートするサービスを提供している。


 
2022年1月通期は、
売上高300億7700万円(前期比12.5%増)、営業利益34億5200万円(同7.3%増)、経常利益33億9200万円(同5.7%減)、最終利益21億2300万円(同0.2%増)を見込む。従来予想からは変更はない。


・売上高:300億7700万円(同12.5%増)
・営業利益:34億5200万円(同7.3%増)
・経常利益:33億9200万円(同5.7%減)
・最終利益:21億2300万円(同0.2%増)