任天堂、第1四半期(4~6月)は前年同期の『あつ森』大ヒットの反動で減収減益 Switch向け『New ポケモンスナップ』は207万本の販売に

  • 任天堂<7974>は、8月5日、2021年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、前年同期は『あつまれ どうぶつの森』(2020年3月発売)がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きくけん引していた反動もあり、減収減益となった。

    売上高3326億円(前年同期比9.9%減)
    営業利益1197億円(同17.3%減)
    経常利益1286億円(同14.4%減)
    最終利益927億円(同12.9%減)

    Nintendo Switchは、4月に発売した『New ポケモンスナップ』が207万本、5月発売の『ミートピア』が104万本、6月発売の『マリオゴルフ スーパーラッシュ』が134万本の販売を記録し、それぞれ好調な滑り出しを見せた。

    また、『マリオカート8 デラックス』が169万本(累計販売本数3,708万本)、『あつまれ どうぶつの森』が126万本(累計販売本数3,389万本)の販売を記録するなど、前期以前に発売したタイトルも好調な販売状況が続いており、ソフトウェア全体の販売に貢献した。

    加えて、ソフトメーカーのタイトルも同様に販売を伸ばしたことで、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカーのタイトルも含めて9タイトルとなった。

    これらの結果、ハードウェアの販売台数は445万台、ソフトウェアの販売本数は4529万本となったが、前年同期は『あつまれ どうぶつの森』(2020年3月発売)がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きくけん引していたため、前年同期比ではハードウェアは21.7%減、ソフトウェアは10.2%減となった。

    ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、主にNintendo Switchのダウンロード専売ソフトやNintendo Switch Onlineによる売上が順調に推移したものの、パッケージ併売ダウンロードソフトの売上が減少したため、デジタル売上高は前年同期比24.9%減となった。

    モバイルビジネスでは、前期までに配信済みのアプリを継続して提供しており、モバイル・IP関連収入等の売上高は同0.6%減となった。

    ■通期予想は変更なし
    なお、2022年3月期通期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高1兆6000億円(前期比9.0%減)
    営業利益5000億円(同22.0%減)
    経常利益4800億円(同29.3%減)
    最終純利益3400億円(同29.2%減)

任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6016億円、営業利益5043億円、経常利益6010億円、最終利益4327億円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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