モブキャストHD、第2四半期(1~6月)決算は営業赤字が前年同期の3.2億円から1.5億円に縮小 モバイルゲーム事業は営業黒字化
-
モブキャストホールディングス<3664>は、8月12日、2021年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、前期の第2四半期期間において、連結子会社だったトムスの株式の80%を売却し、連結範囲から除外した影響で大幅な減収となったものの、モバイルゲーム事業の営業黒字化により、営業損益の赤字幅は縮小した。
売上高23億7600万円(前年同期比37.6%減)
営業損益1億5400万円の赤字(前年同期3億2800万円の赤字)
経常損益1億8600万円の赤字(同4億800万円の赤字)
最終損益1億5200万円の赤字(同5億9400万円の黒字)
各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①モバイルゲーム事業…売上高10億2700万円(前年同期比33.1%減)、営業利益6700万円(前年同期800万円の赤字)
TVアニメ第2期第1部(2021年1~3月)の放送に伴う連動施策を実施したことによる好影響が継続し、『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記~』の売上が堅調に推移した。
また、6月2日に日本国内で配信を開始した『sin 七つの大罪 X-TASY』は、App StoreとGoogle Playにて無料ゲームランキング1位を記録するなど、幸先の良いスタートを切った。加えて、『モバプロ』と2月に日本国内で配信を開始した『盾の勇者の成り上がり~RERIS~』についても引き続き堅調に推移した。
さらに、前期に取り組んだ体質改善に引き続きコスト削減を推し進めた。
②キッチン雑貨事業…売上高13億3000万円(同12.6%増)、営業損益1900万円の赤字(前年同期700万円の赤字)
全国の百貨店などに出店している小売店舗は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による度重なる緊急事態宣言・まん延防止等重点措置によって、外出自粛や出店している一部の百貨店からの要請による臨時休業・営業時間の短縮を行うなど、依然として厳しい状況が続いた。そのような状況下において、5月に「初夏のファッションフェア」、6月には「サマ―セール」を開催したことに加え、6月20日には3回目の緊急事態宣言が解除され一時的に客足が回復したことによって、売上は堅調に推移した。
また、モブキャストグループ参画後より強化しているEコマースは、6月の「サマ―セール」にて売上を伸ばしたものの、オンラインショップへの不正アクセスが発覚し、クレジットカード決済を一時休止したこともあって減収となった。また、新型コロナウイルス感染症による休業に関わるコストを特別損失として計上した。
■通期予想は変更なし
なお、2021年12月期通期の予想は、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高55億円(前々期比17.4%減)
営業利益2000万円(黒字転換)
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664