【決算レポート】東京通信、第2四半期はティファレト買収で増収達成 のれん償却費や減価償却費が収益圧迫し2ケタ営業減益に 利益進捗は高水準
東京通信<7359>の第2四半期(2021年4月~6月)の連結決算は、売上高が12億6500万円(前四半期比[QonQ]16.5%増)、営業利益が1億4600万円(同13.0%減)、経常利益が1億3900万円(同0.7%減)、最終利益7800万円(同3.7%減)と増収減益で着地した。
電話占い「カリス」を運営するティファレトを買収したことに伴い、売上高はQonQで2ケタの増収となった。しかし、買収に伴い発生した減価償却費とのれん償却費が収益を圧迫し、営業利益と経常利益、最終利益は減益となった。
・売上高:12億6500万円(同16.5%増)
・営業利益:1億4600万円(同13.0%減)
・経常利益:1億3900万円(同0.7%減)
・最終利益:7800万円(同3.7%減)
前四半期比では減益だが、前年同期比では大幅な増益だった。ハイパーカジュアルゲームが海外を中心に伸びた。2020年11月より本格出稿運用を開始したヒットタイトル「Save them all」がけん引した。ティファレトも収益を押し上げた。
各セグメントの収益状況は以下のとおり。ハイパーカジュアルゲームを展開しているインターネットメディア事業が次の四半期の収益が注目される。
■インターネットメディア事業
・売上高:7億9300万円(同23.4%減)
・営業利益:1億8600万円(同27.6%減)
■インターネット広告事業
・売上高:4300万円(同変わらず)
・営業利益:2000万円(同25.0%増)
■プラットフォーム事業
・売上高:4億2400万円
・営業利益:5200万円
■2021年12月通期の見通し
続く2021年12月通期の業績は、売上高43億5000万円(前期比77.6%増)、営業利益4億2000万円(同9.6%増)、経常利益3億8000万円(同2.9%増)、最終利益1億8000万円(同6.9%減)を見込む。
・売上高:43億5000万円(同77.6%増)
・営業利益:4億2000万円(同9.6%増)
・経常利益:3億8000万円(同2.9%増)
・最終利益:1億8000万円(同6.9%減)
計画に対する進捗率は、売上高54.0%、営業利益74.8%、経常利益73.4%、最終利益88.9%と高い進捗率となっており、業績上振れが期待できそうだ。
・売上高:54.0%
・営業利益:74.8%
・経常利益:73.4%
・最終利益:88.9%
会社情報
- 会社名
- 株式会社東京通信グループ
- 設立
- 2015年5月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高62億1900万円、営業損益1億3300万円の赤字、経常利益3億5700万円、最終損益2億400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7359