ボルテージ<3639>の第4四半期(21年4月~6月)の連結決算は、売上高16億9200万円(前四半期比 [QonQ] 0.5%増)、営業利益1800万円(前四半期は2900万円の損失)、経常利益2900万円(同300万円の損失)、最終利益4300万円(同1700万円の損失)と増収・黒字転換を達成した。通期ベースでも黒字転換したが、これで4四半期中、3四半期で黒字を達成した。
・売上高:16億9200万円(同0.5%増)
・営業利益:1800万円(同2900万円の損失)
・経常利益:2900万円(同300万円の損失)
・最終利益:4300万円(同1700万円の損失)
主力の日本語女性向けのゲームが四半期売上高10億円を超えるなど好調だったことに加えて、電子書籍や動画、コンシューマゲームといった新領域も35%増の3900万円と伸びた。日本語女性向けは、「新作タイトル『幕末維新 天翔ける恋』が寄与したほか、既存タイトルの売上が伸長した」(会社側)とのこと。
費用面では、労務費が一時的に増加したものの、広告宣伝費を抑制したことが奏功し費用は減少した。リアルイベントの補助金も加わり、営業利益、経常利益、最終利益は黒字に転換した。
同社では、注力中の戦略として日本語女性向けアプリ×「ファンダム」があげられる。主力の恋愛アプリだけでなく、コミカライズやノベライズ、ボルパス、イベント、舞台、Nintendo Switchなどにも展開することで、より深く楽しめるようにする取り組みを行っているとのこと。
Nintendo Switchや電子書籍には特に力を入れる。電子コミックストア「ぼるコミ」は開始1年でアクティブユーザー数が10万人に達したほか、電子コミックレーベル「オトナシンデレラ」は大型ストアへの配信も行っているという。
Nintendo Switchについても4万ダウンロードを突破し、20年5月に黒字転換。「日本語女性向けアプリとして提供し、一定の人気・収益を獲得したタイトルを製作費を抑えて移植できた」という。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639