ビックカメラ、21年8月期の決算は営業利益が51%増の182億円 高付加価値商品やPB商品が伸長、BS放送も貢献

ビックカメラ<3048>は、2021年8月通期の連結決算を発表し、売上高8340億6000万円(前の期比1.6%減)、営業利益182億1700万円(同51.0%増)、経常利益216億2900万円(同47.2%増)、最終利益87億6100万円(同60.7%増)と大幅増益を達成した。

・売上高:8340億6000万円(同1.6%減)
・営業利益:182億1700万円(同51.0%増)
・経常利益:216億2900万円(同47.2%増)
・最終利益:87億6100万円(同60.7%増)

ビックカメラでは、都心の昼間人口減少にインバウンドの激減が重なり実店舗の販売は低迷した。インターネット通販事業は、販売を大きく伸ばしたものの実店舗の低迷を補うには至らなかった。一方、都市近郊を中心に事業を行うコジマでは、テレワークなどによる商圏内の昼間人口増加などを背景に販売を伸ばした。

製品別は、家電品と情報通信機器が堅調に推移したが、音響映像が低調であったため、総じて低調に推移した一方、利益率の高い高付加価値商品やプライベートブランド商品の販売伸長に努めた。また、BSデジタル放送については、自社制作の特別番組等が評価を受け企業広告収入が増加したことにより堅調に推移した。

続く2022年8月期の業績については、売上高8060億円(前期比19.7%増)、営業利益157億円、経常利益175億円、最終利益88億円を見込む。収益認識に関する会計基準を適用するため、前の期との比較はない。

・売上高:8060億円
・営業利益:157億円
・経常利益:175億円
・最終利益:88億円