コーエーテクモHD、22年3月通期の業績予想は高進捗も据え置き 外部環境や大型タイトル控えて保守的な前提に 中国のゲーム規制の影響は「ない」



コーエーテクモホールディングス<3635>は、2022年3月通期の連結業績について、売上高650億円前期比同2.9%増)、営業利益245億円(同1.7%増)、経常利益365億円(同0.6%増)、最終利益265億円(同16.3%増)を計画している。中間期のみ上方修正したが、通期予想は据え置いた。

・売上高:650億円(同2.9%増)
・営業利益:245億円(同1.7%増)
・経常利益:365億円(同0.6%増)
・最終利益:265億円(同16.3%増)

9月中間期の通期計画に対する進捗率は、売上高57.3%、営業利益67.0%、経常利益68.7%、最終利益68.5%と50%を上回った。さらに年末商戦を控えていることを考慮すると、上ブレ必至のようにみえるが、どういった事情があったのか。

・売上高:57.3%
・営業利益:67.0%
・経常利益:68.7%
・最終利益:68.5%

同社では、巣ごもり需要の反動減など外部環境を厳しく見ていること、下半期にパッケージの大型タイトルを控えていること、IP許諾タイトルの不確実性があることなどを考慮したとしており、保守的に予想を立てたようである。

ただ、中国におけるゲームなどの規制の影響が懸念されるところだが、現在まで特に影響はないという。というのは、『三國志』など同社コンテンツのユーザーに占める未成年者音の割合は「微小」であるため。

また歴史コンテンツについては適切に開発を進めていく方針であるそうだ。意味するところ、歴史的な人物の性別反転やパロディ表現などは行わず、現地の認識やイメージを尊重していく、ということだろう。

なお、9月中間決算は、売上高372億2000万円(前年同期比39.3%増)、営業利益164億2300万円(同208.1%増)、経常利益250億6400万円(同209.2%増)、最終利益181億4200万円(同528.8%増)と大幅増収増益となった。

・売上高:372億2000万円(同39.3%増)
・営業利益:164億2300万円(同208.1%増)
・経常利益:250億6400万円(同209.2%増)
・最終利益:181億4200万円(同528.8%増)

株式会社コーエーテクモゲームス
https://www.gamecity.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社コーエーテクモゲームス
設立
1978年7月
代表者
代表取締役会長(CEO) 襟川 陽一/代表取締役社長(COO) 鯉沼 久史
決算期
3月
直近業績
売上高681億700万円、経常利益341億6600万円、最終利益268億5200万円(2023年3月期)
上場区分
非上場
企業データを見る
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
企業データを見る