【速報】任天堂、22年3月通期の営業利益を5000億円から5200億円に上方修正 半導体不足でSwitchハード150万台下方修正、ソフトは1000万本増の2億本に

任天堂<7974>は、2022年3月期の連結業績予想の上方修正を行い、売上高1兆6000億円(前回予想1兆6000億円)、営業利益5200億円(同5000億円)、経常利益5000億円(同4800億円)、最終利益3500億円(同3400億円)と売上高を据え置き各利益項目をそれぞれ引き上げた。

・売上高:1兆6000億円(前回予想1兆6000億円)
・営業利益:5200億円(同5000億円)
・経常利益:5000億円(同4800億円)
・最終利益:3500億円(同3400億円)

従来予想からの修正率は、売上高は変わらず、営業利益4.0%増、経常利益4.1%増、最終利益2.9%増となっている。

・売上高:変わらず
・営業利益:4.0%増
・経常利益:4.1%増
・最終利益:2.9%増

同社では、半導体部品等の供給不足によるSwitchハード生産への影響と、Switchソフトの販売実績及びその後の状況を考慮した結果、通期の販売予想を見直し、併せて為替の前提レートも一部見直したことなどにより、通期の業績予想を修正した、としている。

同社によると、業績予想の前提として、Nintendo Switchハードウェアの予想販売数量は、期初予想に対して150万台減の2400万台に下方修正した。一方、Nintendo Switchソフトウェアは、上期の販売実績を考慮して、1000万本増の2億本に引き上げた。

先日のソニーグループ<6758>も「プレイステーション5」の増産に新型コロナ感染拡大によるサプライチェーンの混乱や、世界的な半導体不足の影響が予想以上に出ているとコメントしたが(関連記事)、半導体不足の影響が比較的軽いと言われていたゲーム分野でも影響が出ている。

昨年の新型コロナ感染拡大の際、主要な自動車メーカーが販売減を想定してファウンダリ(半導体チップを生産する工場)に発注していた部品をキャンセルし、その空いたラインを埋めたのがゲーム産業だったといわれており、昨今の半導体不足の影響は相対的に少ないと見られていた。

なお、為替の前提レートは、1ユーロ120円から125円に変更したが、ドル円の前提レートは1USドル105円で変更していない。

任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6016億円、営業利益5043億円、経常利益6010億円、最終利益4327億円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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