ハピネット、9月中間決算は営業利益33.5%増の26億円…「ポケモンカードゲーム」「デュエル・マスターズ」ヒット、カプセル玩具も伸長

玩具卸大手のハピネット<7552>は、この日(11月11日)、2021年3月期の9月中間の連結決算を発表し、売上高1251億8900万円(前年同期比12.4%増)、営業利益26億円(同33.5%増)、経常利益27億6300万円(同36.6%増)、最終利益17億0700万円(同35.5%増)と大幅増益となった。

・売上高:1251億8900万円(同12.4%増)
・営業利益:26億円(同33.5%増)
・経常利益:27億6300万円(同36.6%増)
・最終利益:17億0700万円(同35.5%増)

玩具事業でヒット商品があったことや、アミューズメント事業でカプセル玩具の販売が好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。

セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

①玩具事業
売上高は480億3500万円(同20.6%増)、セグメント利益は15億3200万円(同30.6%増)となった。コンビニエンスストア向け商材の売上が伸長し、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」関連商品が依然好調に推移しているほか、トレーディングカードで「ポケモンカードゲーム」や「デュエル・マスターズ」のヒットがあったことなどにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。

②映像音楽事業
売上高は342億200万円(同11.7%増)、セグメント利益は4億9300万円(同0.4%減)となった。コロナ禍で新譜の発売延期が発生した前年同期からの回復に加え、アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season2」のBlu-rayなどの一部ヒット商品があったことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面については、緊急事態宣言下で同社出資映像作品の興行が低調に推移したことによる作品投資損失が発生し、前年同期と横ばいとなった。

③ビデオゲーム事業
売上高は316億3800万円(同5.3%減)、セグメント利益は4億4800万円(同24.9%減)となった。「Play Station5」のハードなどは依然需要が強い状況が続いているものの、巣ごもり需要によりゲームハード、ソフトともに好調に推移した前年同期と比較して市場全体を牽引するようなヒット商品に恵まれず、売上高、利益面ともに前年同期を下回った。

④アミューズメント事業
売上高は113億1300万円(同50.7%増)、セグメント利益は7億4900万円(同161.7%増)となった。同社グループの取引先である商業施設の休業・営業時間短縮の影響を受けた前年同期からの回復に加え、カプセル玩具の販売が好調に推移したことにより、売上高は前年同期を大幅に上回った。利益面についても、同社が運営するカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店拡大に伴う初期費用が発生したものの、売上高の伸長により前年同期を上回った。



■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上高2660億円(前期比2.6%増)、営業利益45億円(同5.9%増)、経常利益45億円(同4.1%増)、最終利益27億円(同4.2%増)を見込む。

・売上高:2660億円(同2.6%増)
・営業利益:45億円(同5.9%増)
・経常利益:45億円(同4.1%増)
・最終利益:27億円(同4.2%増)

計画に対する進捗率は、売上高47.1%、営業利益57.8%、経常利益61.4%、最終利益63.2%となっている。

・売上高:47.1%
・営業利益:57.8%
・経常利益:61.4%
・最終利益:63.2%

株式会社ハピネット
https://www.happinet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ハピネット
設立
1969年6月
代表者
代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
決算期
3月
直近業績
売上高2824億4100万円、営業利益55億7500万円、経常利益58億5300万円、最終利益35億5400万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7552
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