【インタビュー】"仕事の受注・発注先が簡単に探せる、繋がる"…フレンズライトが提案する法人専用マッチングサービス「GiL」が目指すのは、ゲーム業界が抱える課題の解決

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フレンズライトは、12月6日、ゲーム業界の法人専用クローズドマッチングサービスを行うWebサイト「Game indstlial Link」(以下、GiL)のサービスを開始した。

今回、この新たなBtoB向けマッチングサービス「GiL」について、その概要や立ち上げ経緯、狙いなどを、フレンズライト代表取締役の友光高昭氏に訊いた。

株式会社フレンズライト
代表取締役 友光 高昭 氏

ゲーム業界が抱える課題の緩和・解決を目指すツール

――まずはフレンズライトの主な事業内容について教えてください。

友光高昭氏(以下、友光) ゲームの開発・運営サポート、コンサルティングが主な事業で、特に運営が強い会社です。現在は『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』等を運営しています。加えて、インフラも得意分野でして、サーバーインフラの開発受託も行っています。

私は元々、セガさんやスクウェア・エニックスさんに在籍していて、オンラインゲームに携わっていたこともあり、通信系、運営系が得意です。それもあって、大手メーカさんから運営系のゲームの開発を受託したり、運営のサポートもしています。

運営に特化した事業でゲーム業界を盛り上げていきたいと思って、2015年に立ち上げた会社です。創業7期目を迎えて、現在は正社員、開発運営で出向しているメンバーを含めて約100名体制の会社になります。

――今回、「GiL(ギル)」というサービスを開始されましたが、どのような内容でしょうか?

友光 仕事の発注先が見つかる、受託先が見つかるという2つのコンテンツをメインとした、ゲーム業界の「課題を解決」するために生まれたサブスクサービスです。

"仕事の受注・発注先が簡単に探せる、繋がる"ことが特徴の1つで、開発会社をはじめとしてどういった企業あるのかを簡易なデータベースから一覧で確認することができます。

――「GiL」のデータベースに登録されている企業数はどのくらい?

友光 1000社を超えています。実は手打ちの部分が非常に多く、各企業のホームページ等を調べたり、連絡しながら2500社くらいの中から人力で開発会社をピックアップしました。

ただ、実際には機能していない小さな規模の会社があったり、個人事業主でどこかに出向されているクリエイターもおられるので、しっかりと稼働しているのは5~600社くらいだと想定しています。

正確な企業情報については、「GiL」に加入していただいた企業には、自分たちで情報を記載していただく形になります。最初はあくまでも仮のデータベースという感じではありますが、どのような開発会社なのかは確認できますし、例えば「プログラマーが欲しい」「デザインが欲しい」など該当する企業を検索することができます。

――どういった分野でのマッチングを想定されていますか?

友光 需要は各社によって異なると思いますが、パブリッシャーですと、ごく一部の大手からしか発注はないと思っています。

大手の場合、大規模ラインが必要で100人単位でクリエイターやエンジニアを募集していると思います。しかしそういう大規模ラインを構築できるような会社は非常に少なく、一方で小規模でもゲームを作りたいといって開発会社を探すケースって今日ほとんどない。

大規模なラインを構築できたり、IPに強いなど「こういうところに発注したい」というのが大手の課題だと思うので、大手は発注先を探すところがメインになると思っています。

あとは、大手はたくさんのプロデューサーを抱えていますが、開発会社に依頼する場合は先輩から紹介された開発会社だったり、大手から独立した知り合いの会社だったりと、だいたい知っているところに発注する。開発会社の事をよく知らないというと語弊がありますが、幅広く業界を知る機会が少ないため、隠れた逸材、会社を探しづらい状況ですね。

――これまで知る機会のなかった、隠れた優良開発会社が見つかるかもしれない。

友光 ほかにも、Unreal Engineを使える会社だったり、MMOで使うPhotonが得意な会社など、特定の技術を有している会社を探しているという大手は多い。端的に言えば開発発注先の会社を探す、ピンポイントで技術を探すという需要はあると思います。

また、ゲーム開発って延期することが多々ありますが、その時にスポットで人員が欲しい、という状況になります。発注は大手がするけど、結果的に受託する中堅の会社にとっては、仕様が膨れ上がって人手が間違いなく足りなくなる。でも従業員は雇用できないので、パートナーから人員を派遣してもらうということが必ず発生します。

「明日までにUnityエンジニアがいないと間に合わない」という状況はよくあるので、人材をすばやく集めたいという需要はものすごくあり、それらを叶えられるのが「GiL」のメリットであり、人を探すという面では中堅の会社にとって今回のサービスはお役に立てるかなと思っています。

――そういったゲーム業界の課題を「GiL」が緩和、解決してくれると。

友光 そうですね。他にもゲーム業界の課題って大中小であると思います。

大の課題であれば、昔から言われている通り市場が飽和し続けてしまって、もう頭打ちという状況。海外の企業、中国の企業は10億、20億、下手すると100億という大きな予算額でスマホゲームを作ってきます。特にコンソールだと、アメリカ等と比べると予算規模が違い過ぎる。

我々もそれに対抗しないといけないけれど、日本のゲームでそれだけ予算を出せるところもないし、作るとしてもどうしても中小は100人に満たない企業が無数にある連合体のようなもの。いわゆるアジャイル形式でゲーム制作している中で、複数の企業が集まらないと対抗できないような非効率な状況は市場課題としてあると思っています。

細分化してしまっている部分を効率良くして、大きなゲームをちゃんと作れるようにしていかないと、今後ゲーム業界の衰退は激しくなっていく。

発注先の候補は、一定規模以上の大手デベロッパーないし中国系資本など提携先に実績のある開発会社に集中することで、新規IPの創作など新しいことがしづらいという状況になります。

そうなると中小もいずれは食べていけなくなるし、情報にも疎くなる。本来、ゲーム業界に憧れて、ゲームを作りたいと強く思う若者にとっては、チャンスの芽がないという状況になっています。さらに給料もITと比べて2割くらい安いという価格差も生じています。

さらに小規模の会社になると、社内に人を置いておけない。ラインを空けておけないので、ひたすら外に出しているけど、空いてしまう時期は絶対にあるので、事前に仕事を決めなくてはいけません。でも、単価も抑えて出したり、「安くしてくれるならいいよ」、「明日から来てくれるならいいよ」という感じにどうしてもなってしまうし、1週間前に「やっぱりいらない」と平気で言われてしまう。

それって結構しんどくて、そういう状況にみんなが陥っているので会社が長続きできないし、良いクリエイターもずっと保有できない。発注先を見つける営業も雇えないので社長の繋がりだったり、たまたまの知り合いだったり、SNSでがんばって繋がって仕事を持ってくる。現状、それくらいしかツールがないのも課題です。

それから、小規模の会社だとなかなかIPホルダーとつながるのが大変だったり、大手、中堅のプロデューサーの中にはIPホルダーとの繋がり方がわからないということもあるので、そういうところも繋げていきたいと思っています。

本当に良いものを作るためには市場の流れは無視できないので、大手と中小が繋がるツールを作らなければいけないと常々思っていて、今回の「GiL」に繋がりました。

――それら課題に向き合う「GiL」を利用する際の手順を教えてください。

友光 まずWebサイトから新規登録していただきます。会社のホームページのURLや電話番号、代表者名など、基本的な法人の情報を記載していただければ、すぐにサービスを受ける事ができます。

そして、なるべく自社の情報をWebサイトで詳細に入力していただければ、より利用者の目に留まる機会も増えますし、発注先を探したり、自社の開発ラインが空いているなどのアピールしてもらえれば、連絡が来る、という形の簡易なサービスになっています。

企業のアピールポイントは一覧で表示されたり、新着情報としてピックアップします。また、弊社の運営チームでもマッチしそうな会社、需要が合いそうな会社があれば、「こういう需要がありますがいかがですか?」というようなアプローチは行うので、Webサイト上で勝手にやってもらうような投げっぱなしにはしません。

「デザインが空いてます」と言われれば、デザインが欲しい会社に我々からも打診しますし、もちろん直接アプローチしていただいても構いません。

ただ、「GiL」は法人専用のクローズドサービスなので、利用される前に法人であることを弊社のほうで確認させていただきます。ゲーム業界に寄与できるメンバーのみでしっかりとやっていきたいので、一般の方が入ってくるようなことがないようにフィルタリングします。

――登録されている企業を評価するシステムなどはありますか?

友光 優良企業かどうかの判断材料になるので、本当はやりたいのですが、その評価をどう判断すればいいのかなと悩んでいます。

当面は「成立しました」というお知らせでカバーしていきつつ、実際にマッチングした会社の声をインタビューなどで紹介するようなやりかたになると思います。いずれは評価やランキングなどもできればなとは思っていますが、まずは多くの会社に繋がってもらえるサービスを目指したいですね。

――「GiL」を利用する際の料金体系は?

友光 サブスクリプションサービスであることは変わりませんが、下限サービスで月29800円です。最上限は月50万円という形を予定しています。

グレードについては、その企業の社員数によって分けさせていただいています。10名以下の会社は月29800円でやらせていただきます。営業を雇うとなると人月で50万以上はかかるものを月29800円からやれるところは大きいと思っています。

ちなみに、最上限の50万は部署ごとになります。大手は部署がたくさんありますし、部署によって機密にしなければいけないこともあるので、そういう意味で部署単位での契約をさせていただきます。

あとは、アカウントフリーですので、会社の皆さんで時間があるときに見ていただくことも可能です。大手に関しては100~200人分のアカウントが使え、その人数が業界の動きも見る事ができると思うのでこのくらいの金額かなと思います。もちろん、結果としてここにキチンと成果がなければいけませんが。

また、仲介のお仕事をされている会社もあると思いますので、そういう方も逆に利用していただきたいなと思っています。顧問契約でエージェントを使う会社もありますが、業界に精通されている方、人脈のある方はだいたい月10~20万で契約していると思います。それに比べたらお安く、かつ「GiL」は成果報酬もないのでエージェントを使うよりも安いのかなと思います。

――現時点で契約されている会社は?

友光 大手をはじめ、かなり営業させていただいております。まずは人を集めるところから始めておりますが、なるべく早く色々な会社に加入してもらいたいです。そこから皆さんの声を聞いて、変えていけるところは変えていきつつ、この「GiL」というサービスをより良いものにしていきたいと考えています。

――改めて、「GiL」と他のBtoBマッチングサービスと比べて一番の違いや魅力は?

友光 完全にゲーム業界に特化していること。一部インフラ、技術の部分もありますが、ゲームを作る上において、すぐに見つかる会社が加入しているところです。

他のサービスですと、さまざまな業種の会社様が登録しているので、なかなかマッチングしません。しかし「GiL」はゲームの企業同士なので、マッチング確率は高いと思いますし、まさにいま直面している課題にすぐにアプローチできるところが、他とは全然違うと思います。

あと、成果報酬がないというのは非常に大きいです。「GiL」は、まさにゲーム業界によるゲーム業界のための寄り添ったサービスという位置付けになっています。

――それでは最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

友光 「GiL」は、新規登録から14日間無料(今年は12月まで無料)ですので、まずはお試しいただければうれしいです。

フレンズライトもゲーム業界の皆さんと同じ課題に立ち向かい、解決したいという気持ちを持っています。今回の「GiL」を利用していただくことはもちろん、フレンズライトにゲーム開発の発注をしていただければ、喜んでお受けいたします。

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