【決算カレンダー】ゲーム関連企業の8～10月決算発表が本格化　1Q苦戦のgumiは新作でのばん回狙う　エイチームは『FFVIIファーストソルジャー』の展望に関心

ゲーム・ネット関連企業の8～10月決算が今週末から来週にかけて発表される。主なところでは、エイチーム<3662>とgumi<3903>、HEROZ<4382>が12月10日、アピリッツ<4174>が14日、coly<4175>が15日に発表を予定している。

この四半期は、首都圏や関西圏などでの医療ひっ迫に伴うの緊急事態宣言の発令で、9月30日までかなり強度の強い対策が実施されたため、四半期の3分の2がその影響下にあったことになる。そういう点では、ライフスタイルサポート事業の一部がコロナ禍の影響を受けるエイチームや、リアルイベントと絡めた事業展開が強みになるcolyは、コロナ禍での影響を加味して考えておく必要がありそうだ。

gumiは、第1四半期決算では大幅な赤字を計上するなどその苦戦ぶりが目立った。ただ、子会社のグラムスが10月21日にリリースした新作『ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫』がストアランキングトップ30圏内に何度か入ってくるなど順調なスタートとなっているほか、8月12日にリリースした『乃木坂的フラクタル』もリリース当初にトップ30入りを果たした。これら新作タイトルの寄与で第2四半期ではどこまでばん回しているのか、まずはじっくりと確認したい。

一方、やや心配されるのがエイチームだ。期待の新作『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER（ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー）』が11月17日についにリリースされたが、ここまではやや低調なスタートとなっているのが否めない状況だ。11月リリースのため、この8～10月業績に直接響くわけではないものの、今後どうテコ入れを図っていくのかには大いに関心が募るところ。