【決算カレンダー】ゲーム関連株の10～12月決算発表…ピークは12月本決算発表が集中する2月14日　サイバーエージェントは『ウマ娘』での快走が続く

2021年10～12月決算発表シーズンが今週末より本格的にスタートする。ゲーム関連企業は1月21日のベクター<2656>の発表を皮切りに、2月10日、14日の2日間に発表のピークを迎える形となる。特に14日はこの12月に本決算を迎えた企業の発表が集中しており、その発表内容が大いに注目されることになりそうだ。

なお、この10～12月は新型コロナウイルス感染症の流行がやや収束傾向にあったタイミングであり、企業業績的には回復傾向を示している企業が多いものと思われる。ただ、ゲーム関連企業はもともと巣ごもり需要などでコロナ禍でも大崩れしていなかった企業も多く、全体市場と比べるとその回復の波は小さい可能性がありそうだ。

今回の決算シーズンでもやはりサイバーエージェント<4751>は再注目だろう。同社は1月26日に第1四半期決算の発表を予定しているが、子会社Cygamesが2021年2月24日にリリースした『ウマ娘 プリティーダービー』が単純に3ヵ月分上乗せするだけでも前年同期比では大幅な増収増益となることが予想される。ただ、前四半期比較でゲーム事業がどの程度の推移となっているのかはしっかりと見極めておく必要があるだろう。

その足元の状況をじっくりと確認する必要がありそうなのは、KLab<3656>だろう。2月9日に12月本決算の発表を予定しているが、その展望は非常に厳しいものが予想される。業績低迷の要因となっていた2タイトル、『テイルズ オブ クレストリア』は2月7日付でのサービス終了が決定、『ラブライブ！スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』はパブリッシャーがブシロード<7803>に1月から変更となり、運営もマイネットゲームスに移る形となったが、立て直しのための次の一歩がどう踏み出されるのかはまだ見えていない。本決算発表に合わせ、どのような成長ビジョンが示されるのか注目されるところだ。