GMO、イエラエセキュリティを買収 保有割合50%相当する110万株を92億円で取得 セキュリティ事業への本格参入を目指す

GMOインターネット<9449>は、1月24日、イエラエセキュリティを買収し子会社化すると発表した。議決権所有割合の50%に相当する110万8638株を2月28日付で92億6200万円で取得する予定だ。サイバーセキュリティ領域における技術力を取り込み、電子認証・印鑑事業に加え、セキュリティ事業に本格参入する考えだ。また「GMO サイバーセキュリティ by イエラエ」に社名変更する。

イエラエセキュリティは、Webアプリ、スマートフォンアプリ及び IoT 機器を対象にしたセキュリティ脆弱性診断サービスなどのサイバーセキュリティ事業を展開している。セキュリティ技術を競う国内外のハッキングコンテストで高い実績を誇るホワイトハッカーが中心となり2013年2月に設立され、所属するホワイトハッカーは82名(2021年12月時点)と、国内最大規模となる。

近年、サイバー脅威が高度化・巧妙化する中、攻撃者の手法を熟知し、攻撃者の視点からセキュリティ脆弱性診断を行うホワイトハッカーの技術力が認められ、国内外の大手企業やセキュリティベンダを中心に顧客基盤が拡大している。

今回、イエラエセキュリティが有するサイバーセキュリティ領域における技術力は、インターネットインフラ事業における顧客基盤、同社グループの経営ノウハウ・技術力・ブランド力との間にシナジーが見込め、両社の中長期的な企業価値向上につながるものと判断した、としている。

今後、両社の技術力を結集し、低価格で高品質の新たなセキュリティサービスの開発にも取り組んでいく。また、新拠点「GMO タワー」内に、国内最大規模の「GMO サイバーセキュリティセンター」を設け、グループ内の専門人財の交流・育成を行うことで、次世代を担うトップエンジニアやホワイトハッカーの育成、技術力のさらなる向上に向けた取り組みを加速する。

 

イエラエセキュリティの業績推移

GMOインターネットグループ株式会社
http://www.gmo.jp/

会社情報

会社名
GMOインターネットグループ株式会社
設立
1991年5月
代表者
代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿
決算期
12月
直近業績
売上高2456億9600万円、営業利益437億4600万円、経常利益460億2500万円、最終利益132億900万円(2022年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9449
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