サイバーエージェントのネット広告事業、第1四半期は6四半期連続の増収、過去最高売上 期末に稼ぐ収益構造からAIとDXで安定した増収トレンドに変貌
サイバーエージェント<4751>は、この日(1月26日)に開示した第1四半期(21年10~12月)の決算発表で、インターネット広告事業(以下、ネット広告事業)の売上高は、前年同期比14.7%増の878億円と過去最高を更新したことを明らかにした。営業利益についても同0.7%増の57億4600万円となった。さらに6四半期連続の前四半期比で増収も達成した。
ゲームやABEMAなどの動きに目を奪われがちだが、ネット広告も顕著な変化が出てきた。これまでの同社ネット広告事業は、第1四半期は苦戦し、企業の予算消化が行われる3月と9月に売上と利益の多くを稼ぐ傾向にあったが、前四半期比での増収傾向が続くようになってきた。 これまででは考えられなかった大きな変化だ。
同社の広告ビジネスが大きく変わったこと示しているが、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)など、これまで実施してきたテクノロジーへの投資が成果につながりはじめていることが背景にあるそうだ。
現在、先行投資を続けており、企業の収益拡大を目的としたDXを推進するサイバーエージェントDXや、無人店舗ソリューションを手がけるCA無人店舗、オンラインイベントを運営するCA Future Eventを新たに設立。次に向けた仕込みも着々と行っている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751