【インタビュー】ブシロードとCygamesの強力タッグが贈る新作TCG『シャドウバース エボルヴ』βテストがスタート TCG歴25年のベテランプレイヤーに聞くプレイした感想と今後への期待

木村英彦 編集長
/

ブシロード<7803>とCygamesは、1月21日(金)より、『Shadowverse』の新作カードゲーム『Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)』の第1回βテストを開始した。βテストは、「トレカの洞窟 CARD WORLD TOWER AKIBA」を皮切りに、全国各地で順次開催していく。現在、第2回βテストの参加者も募集している。

βテストは、『Shadowverse EVOLVE』の基本的なルールや一部クラスのカードの特徴がいちはやく体験できる。カードの種類やゲームの流れを確認しながら、短時間ながら実際に対戦する時間も用意されていた。さらに参加すると記念品も用意されている。

 

今回、βテストに参加したベテランプレイヤーの田中隆氏に本作の感想を聞いた。トレーディングカード歴25年のベテランで、数々の作品で遊んできた田中氏はどういった印象を抱いたのだろうか。

――:まず、βテストに参加されての全体的な感想をお願い致します。

今回、初めて接したもので、なかなかスムーズなプレイは難しかったんですけど、『シャドウバース』の元々のシステムはきちんと活かしたゲームに仕上がっていると感じました。進行も大変スムーズでわかりやすかったです。知っている絵柄のカードでプレイできましたので、非常に気持ちよく楽しかったです。

――:デジタルカードゲームの方はプレイされていたのですか?

もちろんです。大会に出て優勝を目指すような遊び方はしていませんが、アプリもリリース時から継続的に遊んでいます。私自身、eスポーツが好きですので、「Shadowverse World Grand Prix」や「RAGE」などの大会はチェックしていました。

――:デジタルカードゲームと比較して、紙のカードゲームならではの楽しさはどこにあると感じましたか。

まず、紙のカードゲームの場合、やはり対戦相手が目の前にいますので、空気感が良いなと思います。そしてデジタルカードゲームにはない要素として、相手のターン中に動ける要素があるうえ、盤面の状況や相手の動き方、あえてPPを残す行動など、紙のカードゲームでしかできない駆け引きや心理戦の要素も盛り込まれています。

私自身、25年くらいカードゲームでプレイしてきましたが、『シャドウバース』の良さに紙のカードゲームならではの要素を取り込んでいると思いました。本当に良いバランスで紙のカードを作られたと感じました。
注釈:PP(プレイポイント)とはゲームをプレイするために使用するポイント

――:デジタルカードゲームを紙のカードゲームで出すってあまり聞かないですよね。

おそらく初めてのケースだと思います。逆のパターンは結構あるんですが。デジタルカードゲームを紙のカードゲームにするのはなかなかできないことですので、大変素晴らしい挑戦だと思いますね。

――:プレイされてみてルールはわかりやすいものでしたか?

私自身の経験では、初期のカードゲームとしてはTOP3に入る難易度かもしれません。こういう言い方をすると、初めて紙のカードゲームを触る方にはハードルが高いと思われてしまうかもしれませんが、ルールが難解ということでは決してありません。自分でできる構築の幅やプレイの幅が大きく、そういう意味で難易度が高いということです。奥の深さややりこみ要素が比例するものだといえます。

自分でやりたいことをやるというだけでしたら、そこまで難易度は高くありません。『シャドウバース』を遊んだ経験があれば、初めて紙のカードゲームで遊ぶ方でも、これから開催される体験会や講習会で学んで、自分なりに研究すれば1ヶ月以内には大会などに出場して色々な方と対戦できるようになると思います。

――:遊びやすさはあるけど、極めようとすると奥が深い、と。

そうです。他のカジュアルなカードゲームと比較すると、難易度がちゃんと設定されていて、そこはむしろ売りになるところだと思います。まずは、『シャドウバース』を好きな方がプレイしたり、カードを買ってみたりして…というのがオススメです。しっかりカードをプレイして研究して強くなろうとすると、しっかりとやり込む必要があります。相手の研究も必要です。努力が成果に繋がりやすいゲームだと感じました。

――:最近のカードゲームは、遊びやすくするため難易度を低めにする傾向があるとも聞くのですが、それとは違うと。

はい。おっしゃるように、最近の新しいカードゲームは、遊びやすくするため、難易度を下げる傾向が多少ありますが、こちらはしっかりと『シャドウバース』として仕上がっていると思います。したがって、『シャドウバース』で遊んでいた人からするとスムーズに入ることができるでしょう。ただ、紙だけの要素が加わっていますので、それが大きなやりこみ要素になっていて、深く楽しめるのではないかと感じました。

――:例えば、どのあたりがやりこみ要素と感じましたか。

「体力が0にならなければ負けにならない」というルールがポイントで、それをいかに活用するか――実は第1弾からそういった遊び方のできるゲームってあまりないんです。

体験会では、それが必要不可欠になるくらいのゲーム展開になりました。私はエルフを使ったんですけど、場面展開と、自分のPPの状態、相手の場に出ているカードの強さなど、しっかり判断してプレイしないと、1つのミスが命取りになると思いました。

私も実際、ミスをして負けてしまいました(笑) 相手の方に「すみません。私がミスしましたね。トチりましたね」と話しました。ちょっと遊んだだけでも、カードゲーマーとしてはくすぐられる部分があるとかなり気づくことができて、すごく楽しいと感じました。

――:なるほど。プレイヤースキルの重要性が高いということでしょうか。

はい。カードゲームで勝つ要素は、デッキ構築と運、プレイヤースキルの3つに分かれます。最近のカードゲームでそれぞれの重要度を見ると、デッキが6割、運が3割、プレイヤースキルが1割くらいになることが多く、タイトルによっては運が4割になることもあります。つまりデッキが第一、そして運がそれに続く要素なんです。このゲームではデッキが6割、運が1割、プレイヤースキルが3割くらいになります。勝つために必要なパラメーターがぜんぜん違うと感じました。

プレイヤースキルは、その時々の駆け引きや状況判断、そして普段の研究が大事になってきます。1回ミスした時の取り返しがつかなくなることは、今日の体験会で感じることができました。

――:あれだけ短時間のプレイでそこまで把握できるとはすごいですね。最後に本作への期待を。

個人的には8、9割の全国のカードショップが取り扱うことになるだろうとみています。そして発売時期もゴールデンウィーク前になっていますので、可能であれば遊び尽くしたいですね。

Cygamesさんとブシロードさんが本気で取り組んでいるので、初期からかなりの量を用意してくれると思いますが、予約あるいは発売日にカードショップに行かないとすぐに売り切れてしまうのではないかと思います。最初の1ヶ月くらいは秋葉原界隈では入手困難になる可能性があります。

発売してから1ヶ月半でさらに第2弾が出る予定というのもすごいです。これだけのビッグタイトルなのに、こんなに短期間で連続してカードを出せるなんて、普通ではありえないです。ゲームのバランス調整も必要になってきますから。両社の力が存分に出てるからこそ可能になっているスケジュールだと思います。私としても期待値が高く、今から発売が楽しみで仕方がありません。

――:ありがとうございました。

 

▲βテストではテーブル上のQRコードをスマホで読み取って、マニュアルを確認しながら体験していた。

大会・イベント情報
■全国のブシロード公認店でβテストとして体験会開催!
※当選者のみ参加できるイベントとなる。
第1回:1月21日(金)~2月9日(水)
第2回:2月19日(土)~3月13日(日)
※第2回参加申し込みが1月25日(火)より受け付けている。

▼詳細、店舗一覧はこちら
https://shadowverse-evolve.com/event/

■全国初心者講習会開催!
日程:3月25日(金)~5月8日(日)
場所:全国200店舗

■『Shadowverse EVOLVE』公認ショップ大会
4月30日(土)からの開催となる。全国のブシロード公認店で開催する。

 

『Shadowverse EVOLVE』スタートデッキ6種&ブースターパック第1弾4月28日(木)同時発売!
■スターターデッキ6種
スターターデッキ第1弾「麗しの妖精姫」(クラス:エルフ)
スターターデッキ第2弾「怨讐刀鬼」(クラス:ロイヤル)
スターターデッキ第3弾「神秘錬成」(クラス:ウィッチ)
スターターデッキ第4弾「蛇竜の爪牙」(クラス:ドラゴン)
スターターデッキ第5弾「永久なる定め」(クラス:ナイトメア)
スターターデッキ第6弾「穢れし洗礼」(クラス:ビショップ)
希望小売価格:各1650円(税込)

■ブースターパック第1弾「創世の夜明け」
1パック:カード8枚入り
1ボックス:16パック入り
希望小売価格:1パック385円(税込)/1ボックス6160円(税込)
・企画:株式会社Cygames
・発売元:株式会社ブシロード

 

 
(C)Cygames, Inc.
(C)bushiroad All Rights Reserved.

株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
IPディベロッパー、それはIPに翼を授けること。 オンラインサービス充実へ
IPディベロッパー、それはIPに翼を授けること。 オンラインサービス充実へ

会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
企業データを見る