モバイルファクトリー、21年12月通期決算は営業利益1.5%減の8億5000万円 ブロックチェーンに先行投資も『駅メモ』など位置ゲーム復調、全体としては微減にとどまる
モバイルファクトリー<3912>は、この日(1月28日)、2021年12月通期の決算を発表し、売上高28億9700万円(前の期比1.5%増)、営業利益8億5000万円(同1.5%減)、経常利益8億5300万円(同1.5%減)、最終利益5億3800万円(同7.5%減)と増収・減益だった。
・売上高:28億9700万円(同1.5%増)
・営業利益:8億5000万円(同1.5%減)
・経常利益:8億5300万円(同1.5%減)
・最終利益:5億3800万円(同7.5%減)
ブロックチェーン事業への先行投資を行ったものの、主力の位置情報ゲームが緊急事態宣言解除後の新施策の効果で売上と利益を回復し、全体としては利益は微減にとどまった。
・モバイルゲーム事業
売上高は24億7800万円となり、セグメント利益は7億5100万円となった。位置情報連動型ゲームである「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」及び「アワメモ!(駅メモ! Our Rails)」において、コロナ禍の影響が続くなか、感染症の動向や社会情勢を注視しつつ、他社IPとのコラボイベントを実施する等、ゲームを継続して遊べるような施策を行った。また、「駅メモ!」では、7周年記念施策やライセンスの月額サブスクリプションを6月に実装した。「アワメモ!」では、新機能であるステーションNFT(旧称 駅トークン)のオークションを、12月までに6回行った。その他の位置情報連動型ゲームの「駅奪取」においても、10周年記念施策やコラボイベントの実施等、ゲームを継続して遊べるような施策を行った。
・コンテンツ事業
売上高は4億1800万円となり、セグメント利益は2億3600万円となった。コンテンツ事業では、プラットフォームであるキャリア各社の方針変更により、3月にフィーチャーフォン向けサービスが終了した。また、自社で運営している各着信メロディサービスの課金会員数は緩やかに減少している。
・ブロックチェーン事業
売上高は8万6000円となり、セグメント損失は1億3800万円となった。目標に掲げている「ユニマSaaS」の利用者拡大への取組みとして、デジタルデータをブロックチェーン上で個人の資産として保有可能とする、NFT生成・販売のプラットフォームである「ユニマ(Uniqys マーケットプレイス)」を7月にリリースした。取り扱う商材とするアートや書籍といったNFTの販売を行い、SaaSの機能拡充に向けても取り組んだ。また、国内NFT市場の活性化を目指す関連サービスとして、「ユニマNFT買取(β版)」を同年11月にリリースした。なお、コンプライアンス充足のための関係各所との協議を継続して行い、信頼性の高いサービス設計を目指して取り組んでいる。
■2022年12月通期の見通し
2022年12月通期の見通しは非開示。同社では、主力のモバイルゲーム事業に加えてブロックチェーン事業においても、今後は大きな成長が見込まれるものの、足元では新型コロナウイルス感染症の影響の収束が見通せないなかで、適正且つ合理的な数値の算出が困難であるため、と説明している。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912