マーベラス、第3四半期決算は営業益19.9%増の40億円 『ルーンファクトリー5』『ポケモンメザスタ』好調、リピート販売貢献 22年3月期予想を40億円→44億円に増額

マーベラス<7844>は、この日(1月31日)、2022年3月期の第3四半期累計(21年4~12月)の連結決算を発表し、売上高189億5300万円(前年同期比9.6%増)、営業利益40億0600万円(同19.9%増)、経常利益41億9000万円(同27.5%増)、最終利益29億3700万円(同25.3%増)と増収増益を達成した。

・売上高:189億5300万円(同9.6%増)
・営業利益:40億0600万円(同19.9%増)
・経常利益:41億9000万円(同27.5%増)
・最終利益:29億3700万円(同25.3%増)

 オンラインゲームとアニメ・舞台公演が減益となったものの、家庭用ゲームソフトが好調に推移した。『ルーンファクトリー5』が販売好調だったほか、採算性の高いリピート販売が堅調だったとのこと。

①オンライン事業
売上高は45億7100万円(同21.0%減)、セグメント利益は7億6400万円(同42.6%減)となった。

新作タイトルとして、2021年11月24日にゲームアプリ『千銃士:Rhodoknight(ロードナイト)』の配信を開始したが、収益貢献は限定的となった。既存タイトルについては、『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』、『ブラウザ三国志』といった長期運営タイトルにおいて、コラボ施策や周年イベントを行ったが、経年に加えオンライン市場における競争環境の激化により売上が減少した。

②コンシューマ事業
売上高は114億6900万円(同29.8%増)、セグメント利益は41億7300万円(同68.7%増)となった。

ゲームソフト販売部門では、本年5月に発売した『ルーンファクトリー5』の販売好調に加え、その他旧作のリピートタイトルが堅調に推移した。また、2019年に発売した『牧場物語 再会のミネラルタウン』のPlayStation4版とXBOX版を2021年10月及び11月に、海外アクイジションタイトル『The Riftbreaker(リフトブレイカー)』のPlayStation5ダウンロード版を同年10月14日に発売した。

アミューズメント部門では、キッズアミューズメントマシン『ポケモンメザスタ』が、2021年12月に累計プレイ回数1億回を突破するなど、引き続き好調に推移した。また、新コンセプトによる小型プライズマシン『TRYDECK(トライデッキ)』を、同年11月より全国のアミューズメント施設で順次稼働開始した。

③音楽映像事業
売上高は29億1600万円(同8.7%増)、セグメント利益は1億3600万円(同78.2%減)となった。

音楽映像制作部門では、TVアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』を2021年10月から12月に放送し好評を博したほか、劇場版プリキュアの最新作『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』が同年10月23日に公開となった。また、TVアニメ『トロピカル~ジュ!プリキュア』、TVアニメ『遊☆戯☆王SEVENS』等のパッケージ商品化を行った。

ステージ制作部門では、それぞれのシリーズ最新作となる「舞台『血界戦線』Blitz Along Alone」、「PERSONA5the Stage #3」等に加え、新規タイトルとして『ワールドトリガー the Stage』の公演を行った。第2四半期において、2021年1月から6月に公演を実施した「舞台『刀剣乱舞』」の売上計上があったこと等により、増収となったが、新型コロナウイルスの影響により大幅な減益となった。

■2022年3月通期の見通しを上方修正
同時に、2022年3月通期の業績予想の上方修正を行い、売上高250億円(前回予想240億円)、営業利益44億円(同40億円)、経常利益45億円(同40億円)、最終利益31億円(同27億6000万円)と売上高を引き上げ各利益項目をそれぞれ引き上げた。

・売上高:250億円(前回予想240億円)
・営業利益:44億円(同40億円)
・経常利益:45億円(同40億円)
・最終利益:31億円(同27億6000万円)

従来予想からの修正率は、売上高4.1%増、営業利益10.0%増、経常利益12.5%増、最終利益12.3%増となっている。

・売上高:4.1%増
・営業利益:10.0%増
・経常利益:12.5%増
・最終利益:12.3%増

同社では修正の理由について、オンライン事業における売上減少や、新型コロナウイルスの影響継続による舞台公演事業の苦戦の中、コンシューマ事業では、新作、旧作ゲームソフトの販売が国内外で好調に推移しているため、としている。また、2020年9月からサービスを開始したアミューズメントマシン『ポケモンメザスタ』が好調な売上推移となっており、今期は通年で大きく収益貢献しているという。

株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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