ミクシィ、第3四半期(4~12月)決算は営業益33.9%減に 第2四半期までの『モンスト』低調や「TIPSTAR」の費用先行で 『モンスト』の足元復調で通期予想は上ブレへ
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ミクシィ<2121>は、2月4日、2022年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、主力の『モンスターストライク』(以下『モンスト』)が第2四半期まで低調な推移となっていたことや、スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」の費用が先行していたこともあり、減収減益となった。
売上高810億8900万円(前年同期比7.6%減)
営業利益92億4300万円(同33.9%減)
経常利益96億5000万円(同37.3%減)
最終利益74億2800万円(同28.8%減)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①デジタルエンターテインメント事業…売上高613億4200万円(前年同期比17.1%減)、セグメント利益255億4300万円(同19.5%減)
『モンスト』は、第2四半期期間までは、前年同期と比較してMAU・ARPUが低下傾向にあったが、2021年10月に実施した8周年イベントや年末年始イベントが奏功し、第3四半期期間でARPUが回復してきた。また、『コトダマン』の売上も順調に拡大している。新規アプリゲームの開発も進めており、収益の安定化および収益性の向上に取り組んでいる。②スポーツ事業…売上高128億3100万円(同44.7%増)、セグメント損益42億1800万円の赤字(前年同期44億4800万円の赤字)
スポーツ観戦事業は、プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」が2020-21シーズンにクラブ初となるBリーグ優勝を果たしたことを受け、スポンサー収入などの売上が増加した。公営競技事業は、ネットドリーマーズが運営する競馬情報サイト「netkeiba.com」で2021年12月にMAUが過去最高の1,700万人を突破した。また、チャリ・ロトが運営する競輪・オートレース車券のオンライン投票サイト「チャリロト」についても順調にユーザー数を伸ばすなど売上は拡大している。一方で、スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」では、9月から10月にかけて還元施策を実施したことでGMVは拡大したが、想定以上の費用が発生した。11月以降は還元施策の最適化などコスト見直しを行い、費用の抑制を図っている。
③ライフスタイル事業…売上高69億1500万円(同42.8%増)、セグメント利益5億5200万円(前年同期2200万円の赤字)
「家族アルバム みてね」は、マネタイズの強化を推進しており、スフィダンテと連携したギフトサービスの定着が進んだことや年賀状アプリ「みてね年賀状」などの年賀状サービスが好調であったことにより、売上高は前年同四半期と比較して増加した。また、「minimo」は、前年同期は新型コロナウイルスの影響を受け、低調に推移していたが、復調し売上を大きく伸ばしている。■通期予想を上方修正
なお、2022年3月期通期の連結業績予想については、TIPSTARのマーケティング戦略の見直しによるコスト削減に加え、主力の『モンスト』が第3四半期、第4四半期と回復傾向にあることから、売上高・利益とも昨年11月5日に公表したレンジでの業績予想を上方修正した。売上高1050億~1100億円→1120億~1150億円
営業利益20億~50億円→100億~110億円
経常利益20億~50億円→100億~110億円
最終利益25億~40億円→85億~90億円
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121