カカクコム、第3四半期決算は営業利益2.3%増の137億円 価格.comと食べログともに減収 ファイナンスと新興メディアが伸長

カカクコム<2371>は、第3四半期累計(21年10~12月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益379億3500万円(前期比0.4%増)、営業利益137億8200万円(同2.3%増)、税引前利益148億1300万円(同12.9%増)、最終利益104億4800万円(同17.5%増)、EPS51円と増収増益だった。「価格.com」と「食べログ」ともに減収となったものの、ファイナンス事業と新興メディア・ソリューションが伸びた、としている。

・売上収益:379億3500万円(同0.4%増)
・営業利益:137億8200万円(同2.3%増)
・税引前利益:148億1300万円(同12.9%増)
・最終利益:104億4800万円(同17.5%増)
・EPS:51円

① インターネット・メディア事業
第3四半期累計のインターネット・メディア事業の売上収益は359億3600万円(同0.1%減)、セグメント利益は132億7600万円(同1.6%増)となった。

[価格.com]
第3四半期累計の売上収益は158億5100万円(同8.7%減)となった。ショッピング事業及び広告事業は新製品の減少その他の供給面の制約における影響を受けて売上が減少した。サービス事業は、個人消費の弱い状況が続き売上が減少した。

その結果、ショッピング事業の売上収益は66億0100万円(同13.6%減)、サービス事業の売上収益は59億9500万円(同6.9%減)、広告事業の売上収益は32億5600万円(同1.0%減)となった。12月度の月間利用者数は6052万人となった。

[食べログ]
第3四半期累計の売上収益は126億2600万円(同7.2%減)となった。飲食店販促事業は、緊急事態宣言の解除に伴い外食需要が回復に向かい、第3四半期累計のネット予約人数は1970万人(同15.6%減)となった。また、有料プラン契約店舗数は12月末日時点で6万3600店舗となった。広告事業は広告出稿の延期及び中止により、それぞれ売上が減少した。

ユーザー会員事業は有料サービス加入者数の減少、広告事業は広告出稿の延期及び中止により、それぞれ売上が減少した。

その結果、飲食店販促事業の売上収益は100億9800万円(同0.7%増)、ユーザー会員事業の売上収益は11億4100万円(同11.1%減)、広告事業の売上収益は11億7900万円(同17.7%減)、業務受託の売上収益は2億0700万円(同75.8%減)となった。12月度の月間利用者数は1万3652万人となった。

[新興メディア・ソリューション]
第3四半期累計の売上収益は74億5900万円(同48.8%増)となった。求人ボックス事業及び不動産領域をはじめとするいずれの領域においても売上が増加した。

② ファイナンス事業
第3四半期累計のファイナンス事業の売上収益は20億円(同11.5%増)、セグメント利益は5億0300万円(同25.5%増)となった。カカクコム・インシュアランスが運営する『価格.com保険』は主にオンラインによる保険契約の申込が増加したことにより手数料収入が増加した。

 

■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上収益558億円(同9.2%増)、営業利益215億円(同17.5%増)、税引前利益213億円(同19.0%増)、最終利益146億円(同24.1%増)、EPS71円を見込む。

・売上収益:558億円(同9.2%増)
・営業利益:215億円(同17.5%増)
・税引前利益:213億円(同19.0%増)
・最終利益:146億円(同24.1%増)
・EPS:71円

計画に対する進捗率は、売上収益68.0%、営業利益64.1%、税引前利益69.5%、最終利益71.6%となっている。

・売上収益:68.0%
・営業利益:64.1%
・税引前利益:69.5%
・最終利益:71.6%