ファンコミ、21年12月通期の決算は営業利益18.7%減の23億円 一部広告主の予算削減や消費者の変化で 「nend」は赤字転落
ファンコミュニケーションズ<2461>は、2月8日、2021年12月通期の連結決算を発表し、売上高267億円(前の期比9.1%減)、営業利益23億1800万円(同18.7%減)、経常利益25億1600万円(同15.7%減)、最終利益16億3700万円(同17.8%減)、EPS22.63円と減収減益となった。
・売上高:267億円(同9.1%減)
・営業利益:23億1800万円(同18.7%減)
・経常利益:25億1600万円(同15.7%減)
・最終利益:16億3700万円(同17.8%減)
・EPS:22.63円
既存事業の更なる成長と今後の柱となる事業の開発を推進するとともに、テレワークへの移行によってオフィスの在り方を見直し固定費の削減に努めたものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による一部広告主の予算削減や消費者の消費に至る導線の変化等の影響により減収減益となった、としている。
a)CPAソリューション事業
売上高は209億4400万円(同7.2%減)、セグメント利益は34億5700万円(同9.5%減)となった。アフィリエイト広告サービス「A8.net」、スマートフォンアプリ向けCPI広告サービス「seedApp」等を提供している。前期においては、受注件数は徐々に増加傾向が見られるものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一部広告主の予算削減や検索アルゴリズムの変動などの影響を受け減収となった。
b)ADコミュニケーション事業
売上高は52億1600万円(同15.1%減)、セグメント損失は1億2600万円(前期はセグメント利益9400万円)となった。主力サービスである運用型広告サービス「nend」等を提供している。前期においては、新規事業の企画・開発を推進した一方、大手プラットフォーマーへの広告予算の寡占化を背景として、nendの稼働広告主が減少したことにより減収となった。
c)その他
売上高は5億3900万円(同19.6%減)、セグメント損失は1億1500万円(同セグメント損失5700万円)となった。シーサーが運営する「Seesaaブログ」を代表とするメディア事業等を展開している。前期においては、ブログメディア事業においてPV減少に伴い広告収入が減少したことなどにより減収となった。
■2022年12月期の見通し
続く2022年12月通期の業績については、売上高76億8000万円(同-)、営業利益24億1000万円(同-)、経常利益24億3000万円(同-)、最終利益16億7000万円(同-)、EPS23.55円を見込む。
・売上高:76億8000万円(同-)
・営業利益:24億1000万円(同-)
・経常利益:24億3000万円(同-)
・最終利益:16億7000万円(同-)
・EPS:23.55円
会社情報
- 会社名
- 株式会社ファンコミュニケーションズ
- 設立
- 1999年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 二宮 幸司
- 決算期
- 12月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2461