セガサミーHD、第3四半期決算は経常利益165％増の333億円と大幅増益を達成　前年赤字の遊技機の収益が大きく改善　ゲーム事業も2ケタの増益に

セガサミーホールディングス<6460>は、この日(2月10日)、第3四半期累計(21年4～12月)の連結決算を発表し、売上高2367億5200万円(前年同期比12.7%増)、営業利益326億6800万円(同141.6%増)、経常利益333億9300万円(同165.6%増)、最終利益294億5600万円(前年同期は62億3900万円の損失)、EPS124.96円と大幅増益を達成した。パチンコ・パチスロ事業の収益が大きく改善したことが主な要因だった。エンタテインメント事業も増収増益で収益を押し上げた。

・売上高:2367億5200万円(同12.7%増)
・営業利益:326億6800万円(同141.6%増)
・経常利益:333億9300万円(同165.6%増)
・最終利益:294億5600万円(同62億3900万円の損失)
・EPS:124.96円

《エンタテインメントコンテンツ事業》
売上高は1778億5200万円(同6.1%増)、経常利益は368億4800万円(同11.0%増)となった。

コンシューマ分野では、フルゲームについては、8年ぶりのシリーズ完全新作となる『真・女神転生Ⅴ』や、『Football Manager2022』、『たべごろ!スーパーモンキーボール1&2リメイク』を発売し好調に推移したほか、リピートタイトルについても堅調に推移したことにより、販売本数は2197万本(同3420万本の販売)となった。

また、一部のタイトルについてロイヤリティ収入を計上している。F2Pについては、9月末にリリース1周年を迎えた『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』が好調に推移したほか、『PSO2ニュージェネシス』の大型アップデートを実施した。

アミューズメント機器分野では、新作音楽ゲーム『CHUNITHM NEW(チュウニズム ニュー)』を発売したほか、プライズやUFOキャッチャー シリーズ等の販売が好調に推移した。

映像・玩具分野では、映像制作や配信に伴う収入等を計上し、玩具においては年末商戦において『カメラもIN!マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコンプレミアム』や『鬼滅の刃POD』等の新製品や定番製品を販売し、好調に推移した。

《遊技機事業》
売上高は518億4900万円(同38.7%増)、経常利益は60億2500万円(同経常損失87億7100万円)となった。

パチスロ遊技機では、『パチスロANEMONE 交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION』等の販売を行い、4万8000台の販売(同1万2000台の販売)、パチンコ遊技機では、『P北斗の拳9闘神』等の販売を行い、6万4000台の販売(同5万9000台の販売)となり、利益を計上した。また、前期実施の構造改革効果等により、固定費は引き続き低水準で推移している。

《リゾート事業》
売上高は66億8200万円(同36.8%増)、経常損失は46億4500万円(同経常損失66億4700万円)となった。

『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、昨年9月の緊急事態宣言解除や、県及び独自の観光需要施策が寄与し、施設利用者数は「Go To トラベル事業」効果を大きく取り込んだ前年の第3四半期と比較して111.4%となった。

海外では、PARADISE SEGASAMMY(同社持分法適用関連会社)が運営する『パラダイスシティ』において、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各国の渡航制限の影響等により、1月～9月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が47.8%、カジノ来場者数が同58.4%となる等、大幅な落ち込みが見られた。
※PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.は12月決算のため3ヶ月遅れで計上

■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期は、売上高3150億円(前期比13.5%増)、営業利益310億円(同373.1%増)、経常利益300億円(同1649.3%増)、最終利益265億円(同1980.1%増)、EPS113.40円を見込む。

・売上高:3150億円(同13.5%増)
・営業利益:310億円(同373.1%増)
・経常利益:300億円(同1649.3%増)
・最終利益:265億円(同1980.1%増)
・EPS:113.40円

計画に対する進捗率は、売上高75.2%、営業利益105.4%、経常利益111.3%、最終利益111.2%となっている。

・売上高:75.2%
・営業利益:105.4%
・経常利益:111.3%
・最終利益:111.2%