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ガーラ<4777>は、2月10日、2022年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、スマートフォンアプリ事業の売上の減少によって減収となったほか、『Rappelz M(ラペルズモバイル)』に係るアウトソーシング費用が増加したこともあり、各利益項目とも赤字計上となった。
売上高3億5800万円(前年同期比37.3%減)
営業損益3億6200万円の赤字(前年同期1億3900万円の赤字)
経常損益2億9200万円の赤字(同1億3700万円の赤字)
最終損益2億6600万円の赤字(同1億2900万円の赤字)①日本セグメント
Gala Labが開発したスマートフォンゲームアプリ『Rappelz (ラペルズモバイル)』について、マーケティング会社などとのリリース日の調整によりリリースが遅延したものの、2021年10月にアメリカ・カナダでのサービス提供を開始した。現在、グローバルエリアにおけるリリースに向けて準備を進めている。サービス開始予定は、EUが2022年3月期第4四半期、韓国が2023年3月期第1四半期、アラビア語圏が2023年3月期第3四半期を予定している。また、ツリーハウスリゾート事業を新規事業として開始したほか、韓国のMegazone社グループのクラウド事業の日本展開を行うクラウド関連事業の売上が増加した。
②韓国セグメント
Gala Mixが開発した歩数計アプリ「winwalk(ウィンウォーク)」、スマートフォンアプリ「wingift(ウィンギフト)」「winQuiz(ウィンクイズ)」について、グローバルなネットワークを活かした多言語展開による配信を進めており、その売上高が順調に推移したものの、Gala Labが開発したスマートフォンゲームアプリ『Flyff Legacy(フリフレガシー)』について、韓国のWAY2BITにライセンスと運営権を譲渡し、売上高が減少した。オンラインゲーム事業では、『Flyff Online(フリフオンライン)』と『Rappelz Online(ラペルズオンライン)』のライセンス展開と、他社プラットフォームでプレイが可能となるチャネリング展開を進めているが、前年同期に「巣ごもり消費」が生じたことやライセンスフィーなどの収益化による一時的な売上が発生した反動で売上高が減少した。
さらに、収益貢献への施策として、Gala Labがメタバースプロジェクトとして2021年4月にFriends Gamesと韓国Barunsonとブロックチェーンベースのメタバースプラットフォーム内で提供するゲーム『Flyff World for Metaverse』と『Rappelz World for Metaverse』の開発契約を締結した。このメタバースプロジェクトでは、Barunsonがメタバースの三次元仮想世界を開発・実装することにより、メタバースプラットフォームの提供・運営を行い、メタバース内で暗号資産「BORA」が利用できるシステムを開発・構築する。
■通期予想は非開示
2022年3月期通期の連結業績予想については、適正な業績予想が極めて困難であるとし、非開示としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ガーラ
- 設立
- 1993年9月
- 代表者
- 代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4777