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マイネット<3928>は、2月14日、2021年12月期の連結決算を発表、直近で超大型のタイトルの受託に成功したものの、期初の想定よりもタイトルの仕入れ本数が減少、獲得時期が遅れたことにより、減収減益となった。
なお、最終利益は繰延税金資産の取崩しや、ゲームタイトルなどの減損が確定したことも影響している。
売上高105億7100万円(同8.3%減)
営業利益5億7700万円(同49.1%減)
経常利益5億4600万円(同51.1%減)
最終利益2億2900万円(同79.7%減)既存タイトルは堅調に推移したものの、通期を通した仕入れタイトル数の減少と遅延が影響し、前年同期比減収減益となった。しかし、第4四半期において、2021年度より新たな取組
みとなる受託スキームにより、超大型タイトルを含めた2本のタイトルの仕入れを実現した。また、ゲームファンへのさらなる価値提供を実現するため、Gaudiyと戦略的事業提携を行い、同社のブロックチェーン技術を活用したゲームコミュニティの提供を開始した。
ゲームサービス事業の再成長による安定した利益創出に向け、引き続き、獲得後の長期運営に必要な運営力、新たな価値提供の確立、新規獲得に必要な競争力・渉外力を強化していく。なお、期中に2タイトルの仕入れと2タイトルのエンディングを行い、2021年12月末時点の運営タイトル数は32となった。
ファンタジースポーツは、新たな競技への横展開となる「B.LEAGUE#LIVE2021」を2022年3月にローンチすることが決定した。また、2021年6月にローンチした「プロ野球#LIVE2021」のKPI分析、検証を進めるとともに、新シーズン向けとなる「プロ野球#LIVE2022」を2022年4月にローンチすることが決定した。
「B.LEAGUE#LIVE2021」では、法的安定性を確保したスポンサー賞金スキームを導入し、ファンタジースポーツ事業のマネタイズを開始する。また、国内のファンタジースポーツ領域のNo.1を目指し、省庁を含めた議論の場への情報提供を行い、適正な国内市場の形成をけん引するとともに、同社の第二の柱となる事業として確立を目指していく。
クラブDX事業では、FC琉球の物販・ファンクラブ事業において、デジタルインフラの構築、業務フローの全体最適化によって、継続的な成果を得ることができた。2022年度より、FC琉球との取組み強化を行い、収益拡大を目指す。また、2021年9月には、滋賀県大津市をホームとするプロバスケットボールクラブを運営する滋賀レイクスターズの株式の75%を取得し、FC琉球との取組みで示したDX技能を活用しクラブDX事業の横展開を開始した。
■2022年12月期は新規事業への投資を加速
続く2021年12月通期の業績については、以下のとおり。ゲームサービス事業で着実に利益を創出し、新規事業への投資を加速するとしている。売上高110億円(前期比4.1%増)
営業利益2億円(同65.4%減)
経常利益1億7500万円(同68.0%減)
最終利益1億2000万円(同47.7%減)
会社情報
- 会社名
- 株式会社マイネット
- 設立
- 2006年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 岩城 農
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3928