【決算レポート】モブキャストHD、第4四半期はゲームゲートの「のれん」などの減損を約6億円を計上 今期のモバイルゲームの新作は2タイトルを予定
モブキャストホールディングス<3664>の2021年12月期第4四半期(10~12月)の連結決算は、モバイルゲーム事業で主要数タイトルの売上が予想を下回ったことなどで減収となった。
なお、最終赤字が大きく膨らんでいるのは、モバイルゲーム事業とキッチン雑貨事業それぞれに「のれん」の減損を計上したことも大きく影響している。
売上高10億8500万円(前年同期比25.6%減)
営業損益1億500万円の赤字(前年同期1億1400万円の赤字)
経常損益1億600万円の赤字(同2億1900万円の赤字)
最終損益7億3700万円の赤字(同4億2000万円の赤字)
子会社モブキャストゲームスの手掛けるモバイルゲーム事業は、ビジネスモデルをプロデュース型に完全転換して、コスト削減を推進し、2021年通期での営業黒字を達成した。ただし、前述のとおり、ゲームゲートの「のれん」の減損を3億900万円計上したことで、最終損益は赤字計上となっている。
一方、子会社ゆとりの空間の手掛けるキッチン雑貨事業は、主要の百貨店売上が回復したほか、Eコマース売上も好調に推移した。ただし、ビジネスモデルの変更に伴う一時的な構造改革費用を第4四半期に計上したほか、こちらも「のれん」の減損3億1000万円を計上している。
2022年12月期のモバイルゲーム事業は、新作ゲーム2タイトルに加え、非ゲームを複数配信することを予定している。また、既存タイトルのグローバル配信を複数予定している。
キッチン雑貨事業は、ゆとりの空間の2024年IPOに向けた準備期として、その構造改革、自社ECサイトの成長、顧客層の拡大、新規事業の展開という4つの成長戦略を進めていく。
なお、2022年12月期通期の連結業績予想は、売上高と営業利益のみを開示しており、以下のとおりの営業黒字転換を見込んでいる。
売上高54億円(前期比19.0%増)
営業利益4400万円(前期3億7300万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664