エイチーム、『FFVII ザ ファーストソルジャー』はストーリー性を求めるファンとミスマッチがあった ミスマッチ解消と効率的な運用で黒字を目指す

木村英彦 編集長
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エイチーム<3662>の取締役 エンターテインメント事業本部長の中内 之公氏は、『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー)』の不振の要因のひとつとして、ファンとのニーズに一定のミスマッチがあり、想定よりも定着しているユーザーが少ないことにあると同社の第2四半期の決算説明会における質疑応答で明かした。

本作のユーザー層は、「ファイナルファンタジー」シリーズのファンが中心で、バトルロイヤルを遊ぶだけでなく、ストーリーへの期待が想定よりも多かったという。今後、そういった濃いファンへの期待に応えることでカバーしていきたいとの考えを示した。

リリースまでに制作したアセットなどの開発投資、そして、事前登録から行ってきたプロモーション投資などで赤字となっている現状だが、シリーズファンのニーズに答えつつ、効率的な運用も行っていくことで、ゲーム単体でも利益を出るようにしていく方針。

同社は、1月中間期の連結決算で、『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER』の開発費および広告宣伝費などが発生したことで、売上高76億4700万円(前年同期比3.6%増)、営業損失8億9100万円(前年同期1億5700万円の損失)となったことを発表していた。

株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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