再び人気NFTの売買を巡るインサイダー疑惑が浮上した。BloombergやCryptoSlateといったメディアが報じている。
今回の疑惑は先日発表となった「Bored Ape Yacht Club」のクエリエイターYuga Labsが、同じく人気NFTコレクションの「Meebits」「CryptoPunk」のIPの取得を行ったことに端を発したもの。
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Yuga Labsが「Meebits」のIPの取得を発表する前に、複数のアドレスにより「Meebits」のNFTが購入されたという。その後のYuga LabsのIP獲得があり、「Meebits」の価格は2倍ほど(6ETH=約180万円)にまで上昇したという。
インサイダーという点で見れば、昨夏に大手マーケットプレイスの『OpenSea』で起こった事件がある。同社の従業員がフロントページに表示されるNFTアイテムを事前に購入していたという内容だ。
後に、この内容を同社は認め、「Our commitment to the OpenSea community」と題した記事を公開、プラットフォームをオープンで透明性のあるものを保つため、引き続き投資を行いアップデートをしていくと声明を発表している。
購入は偶然の可能性がある一方で、テック界の複数の著名人が購入したと指摘する声も上がっている。現状NFTのインサイダーによる規制はなく、ブロックチェーンの匿名性も加わり立証が困難な状況だ。
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