【決算レポート】enish、第1四半期(1~3月)決算は1.4億円の営業赤字に転落 『ブレオダ』のリリース前と初動のコストが増加 『ごとぱず』は回復基調に
enish<3667>の2022年12月期の第1四半期(1~3月)の決算(非連結)は、各利益項目とも赤字に転落した。
なお、売上高は収益認識に関する会計基準等の適用により前年同期比較を開示していないが、適用により従来と比べて2000万円減少しているという。
売上高10億5800万円(前年同期12億1300万円)
営業損益1億4000万円の赤字(同5400万円の黒字)
経常損益1億4000万円の赤字(同4500万円の黒字)
最終損益1億4100万円の赤字(同3600万円の黒字)
コスト面については、新作『進撃の巨人 Brave Order』(以下『ブレオダ』)のリリース前と初動の広告宣伝費の増加が目立った変化となっている。なお、開発中であることを発表したアニメ「ゆるキャン△」初となるスマートフォンゲームなどの開発コストも計上されている。
この四半期のトピックは、やはり新作『ブレオダ』を2月11日にリリースしたことだろう。すでに300万ダウンロードを突破するなど、リリース後も好調に推移しており、約1ヵ月半分ではあるが業績にも寄与してきている。
また、前四半期は売上高水準が低下傾向となっていた『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』(以下『ごとぱず』)は、サイン入りポスター特典などリアルインセンティブを実施し、回復基調となった。次の四半期は5月20日の映画公開に向けた施策の展開を予定しているという。
新作パイプラインは、前述のアニメ「ゆるキャン△」初のスマートフォンゲームなど、2~3本となっている。今後の継続した成長に向けた優良IP案件を開発中とのことだ。
また、これとは別にNFTゲーム(GameFi)となる『De:Lithe Φ(ディライズファイ) 』をHashPortの「HashGames」と連携して準備している。こちらは2022年の夏に公開を予定しており、今後の展開に関しては、別途、適時開示・プレスリリースで発表するとしている。
なお、2022年12月期通期の連結業績予想については非開示。モバイルゲーム事業を取り巻く環境は変化が激しく、同社の事業も短期間に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難なため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667