コナミHD、22年3月期決算は事業利益25%増の803億円と大幅増益&最高益更新 ゲームやAM事業、カジノ関連、スポーツ事業がいずれも増益に

コナミホールディングス<9766>は、この日(5月12日)、2022年3月通期の連結決算(IFRS)を発表し、売上高2995億2200万円(前の期比9.9%増)、事業利益803億1500万円(同25.2%増)、営業利益744億3500万円(同103.6%増)、最終利益548億0600万円(同69.9%増)と大幅増益となった。

・売上高:2995億2200万円(同9.9%増)
・事業利益:803億1500万円(同25.2%増)
・営業利益:744億3500万円(同103.6%増)
・最終利益:548億0600万円(同69.9%増)

デジタルエンタテインメント事業が年間通して堅調に推移したことに加え、アミューズメント事業、ゲーミング&システム事業及びスポーツ事業ともに復調し、全ての事業が増収増益となった。これにより同社グループの売上高は増収、事業利益、営業利益、税引前利益及び当期利益、いずれの利益区分においても最高益を更新した。


(デジタルエンタテインメント事業)
連結売上高は2150億1000万円(前の期比5.3%増)となり、事業利益は764億2400万円(前の期比4.1%増)となった。

エンタテインメント市場では、モバイル端末や家庭用ゲーム機器などの各種デバイスの高性能化、次世代通信システムのサービス開始により、ゲームコンテンツの今後の展開が期待されている。また、時代の変化に伴い、個人消費において「豊かな経験や体験による日々の充実」への志向が高まっている。さらに、ゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツが認知され、ファン層を拡大するなど、コンテンツの新しい楽しみ方が広がっている。

このような状況のもと、当事業の新しい取り組みとしては、「遊戯王トレーディングカードゲーム」をいつでもどこでも楽しめるデジタルコンテンツにした「遊戯王マスターデュエル」をグローバル向けに配信開始した。累計2000万ダウンロードを突破し、幅広い人にお楽しみ得ている(4月時点では3000万ダウンロード突破)。また、ユーザーから愛され続けてきたコンテンツをアートとして残していく取り組みとして、非代替性トークン(Non-Fungible Token)の販売を開始した。

継続した取り組みとしては、「eFootball ウイニングイレブン2021」(海外名「eFootball PES2021」)や、グローバル配信から5周年を迎えた「遊戯王デュエルリンクス」、イチロー氏とのコラボ施策を発表した「プロ野球スピリッツA(エース)」といった各モバイルタイトルが国内外で引き続きユーザーに好評を得ている。

カードゲームでは、「遊戯王トレーディングカードゲーム」のグローバル展開を継続し、コロナ禍でも国内外で厚い支持をした。また、大型デュエルトーナメント大会の開催や、原作25周年の記念パックの発売などによりコンテンツの活性化に努めてきた。あわせて、「遊戯王ラッシュデュエル」では、遊戯王コンテンツの入り口として、若年層のユーザーを中心に継続的な認知拡大を図ってきた。家庭用ゲームでは、累計販売本数350万本を突破した「桃太郎電鉄~昭和平成令和も定番!~」が定番タイトルとして、多くのユーザーに楽しまれている。

eスポーツでは、「東京eスポーツフェスタ2022」で「eBASEBALLプロ野球スピリッツ2021 グランドスラム」競技大会の決勝大会を行い、熱い戦いをお届けした。また、プロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALLプロスピA(エース)リーグ」2021シーズンで、初代日本一の座をかけた「e日本シリーズ」を開催した。さらに、「プロ野球スピリッツA(エース)」では、最強プレーヤーを決める「プロスピA(エース)チャンピオンシップ」2021シーズンが過去最多の参加者を集め、決勝大会は多くの注目を集めた。加えて、プロ野球開幕を盛り上げるため、最新作「eBASEBALLパワフルプロ野球2022」を使用した「プロ野球“バーチャル"開幕戦2022」を実施している。これらの大会や各種イベントを通して、今後もさらなるeスポーツの発展と魅力の向上に向けて取り組んでいく。


(アミューズメント事業)
連結売上高は195億1000万円(前の期比10.6%増)となり、事業利益は34億9200万円(前の期比44.7%増)となった。

アミューズメント市場では、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、機器販売及びe-amusement participation(レベニューシェア)への影響が続いている。

このような状況のもと、当事業のアミューズメント施設向けビデオゲームでは、BEMANIシリーズの最新ダンスゲーム「DANCE aROUND(ダンスアラウンド)」、最新クイズゲーム「QuizKnock STADIUM(クイズノックスタジアム)」が稼働を開始した。

メダルゲームでは、大型メダルプッシャーゲーム「GRANDCROSS」シリーズの最新作として、アミューズメント施設でしか体験できない臨場感を味わうことができる「GRANDCROSS GOLD(グランドクロスゴールド)」、「カラコロッタ」シリーズの最新作として、冒険の舞台を常夏の海から氷の島に移し、新しい遊びの要素も追加した「カラコロッタフローズンアイランド」が稼働を開始した。

また、アーケードゲームをPCやスマートフォンでいつでも楽しむことができる「コナステ(KONAMI AMUSEMENT GAME STATION)」が引き続き堅調に推移している。
新型コロナウイルス感染症の拡大により2021年7月から延期していた、アーケードゲームプレーヤーの頂点を決めるKONAMIの公式eスポーツ大会「The10th KONAMI Arcade Championship」を万全の感染対策のもと開催した。

13タイトルにわたる熱戦の様子はライブ配信され、大きな盛り上がりを見せた。さらに、「ぱちんこ戦国コレクション」の新スペック機種「ぱちんこ戦国コレクションBLACK」、「ハイスクールD×D2 ハーレム王に俺はなる」が稼働を開始した。


(ゲーミング&システム事業)
連結売上高は256億3000万円(前の期比54.0%増)となり、事業利益は34億9500万円(前の期は20億7700万円の損失)となった。

ゲーミング市場では、北米市場や豪州市場でカジノ施設への入場制限の緩和が進み、コロナ禍以前の活気を取り戻してきている。他の市場においても、一定の制限は残るものの、市場は徐々に回復しつつある。

このような状況のもと、当事業のスロットマシンでは、主力商品のアップライト筐体「DIMENSION27(ディメンショントゥウェンティーセブン)」及び「DIMENSION49(ディメンションフォーティーナイン)」の各種筐体を販売した。

また、パーティシペーション(レベニューシェア)専用筐体として市場に展開している「DIMENSION49J(ディメンションフォーティーナインジェー)」が、第20回ゲーミング&テクノロジーアワードで大変栄誉あるベストスロットマシンに選出した。

ゲーミングコンテンツでは、北米市場において、主力筐体向けの新コンテンツ「Fortune Mint(フォーチュンミント)」が高稼働を維持し、スロットマシンの販売増加に繋がった。さらに、パーティシペーション向けの新タイトル「Lucky Envelope(ラッキーエンベロップ)」シリーズが好評を博し、「All Aboard(オールアボード)」シリーズも引き続き好調に推移している。この他、過去の競馬の結果を基にしたヒストリカルホースレーシングマシンの設置が進んでいる。

カジノマネジメントシステムでは、カジノ施設への「SYNKROS(シンクロス)」の導入が引き続き進んでいる。昨年オープンした大型IR施設リゾート・ワールド・ラスベガスに納入した「Money Klip(マネークリップ)」は、ラスベガスで初めてのキャッシュレスシステムの導入事例として大きな注目を集めた。


(スポーツ事業)
連結売上高は419億5700万円(同15.2%増)となり、事業利益は7億6700万円(前の期は58億7300万円の損失)となった。

スポーツ市場では、新型コロナウイルス感染症による外出自粛やテレワークの推進に伴い、健康であることの大切さを多くが再認識され、スポーツや運動に対するニーズが高まりつつある。

このような状況のもと、スポーツクラブ運営では、健康習慣の新提案として、人々のカラダがもつ本来の機能を高め、健康を維持・増進することを目的とした「カラダ活活(いきいき)プロジェクト」において、「温活フィットネス」及び「腸活フィットネス」の提供を開始した。

また、自宅などどこからでも参加できる「コナミスポーツオンラインフィットネス」のサービス拡充を推進したほか、新業態の施設として、天井にミラーを設置した女性限定の少人数ピラティススタジオ「Pilates Mirror(ピラティスミラー)二子玉川」をオープンした。

資産を持たない形でネットワークを拡大するビジネス形態である受託事業では、これまで培った運営・指導のノウハウや実績を活かして事業を推進しており、新たに大阪府豊中市、東京都中央区及び佐賀県吉野ヶ里町のスポーツ施設の業務受託運営を開始した。

また、経済産業省が実施する「未来の教室」実証事業の一環として、「学校施設を中心とした地域×スポーツクラブ産業の融合による社会システムの検証」をテーマに、大阪府立箕面東高等学校及び学校法人立教学院と連携し、立教新座中学校、立教池袋中学校で部活動指導のサポートを開始した。

スポーツ・健康関連商品では、1986年の発売以来35年もの間、多くのスポーツ選手に支持されてきたアスリート向けエアロバイクの最新モデル「POWER MAX V3 CONNECT」を発売したほか、クエン酸3,000mgを配合したエナジードリンク「RENER(レナー)」や新たにシールド乳酸菌100億個が含まれたプロテイン「アスボディ」を発売するなど、多くの健康づくりに貢献できる商品を展開している。

なお、新型コロナウイルス感染症拡大による影響を受けているが、不採算店舗の撤退等によるコスト構造の変革に継続して取り組んでおり、前期には17店舗の営業を終了した。


■2023年3月通期の業績
2023年3月期の業績は、売上高3200億円(前期比6.8%増)、営業利益810億円(同0.9%増)、経常利益765億円(同2.8%増)、最終利益550億円(同0.4%増)、EPS411.74円を見込む。

・売上高:3200億円(同6.8%増)
・営業利益:810億円(同0.9%増)
・経常利益:765億円(同2.8%増)
・最終利益:550億円(同0.4%増)
・EPS:411.74円

コナミホールディングス株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミホールディングス株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高2726億円、営業利益365億円、最終利益322億円(2021年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
企業データを見る