ネクソン、第1四半期決算は営業利益11%減の385億円 人件費やロイヤリティ費用、SO費用、広告宣伝費が収益を圧迫

ネクソン<3659>は、この日(5月12日)、第1四半期(22年1月~22年3月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益910億3400万円(前年同期比3.1%増)、営業利益385億2000万円(同11.1%減)、税引前利益572億0100万円(同10.0%減)、最終利益402億6100万円(同12.5%減)だった。

・売上収益:910億3400万円(同3.1%増)
・営業利益:385億2000万円(同11.1%減)
・税引前利益:572億0100万円(同10.0%減)
・最終利益:402億6100万円(同12.5%減)

為替レートの円安や韓国事業の好調で増収を確保したものの、人件費の増加や『EA SPORTS FIFA ONLINE4』のロイヤリティ費用、ストック・オプション費用の増加、広告宣伝費の増加など費用増が収益を圧迫した、としている。

■オーウェン・マホニー社長のコメント
「直近の堅調な業績の結果、通期業績においてさらにいい結果が得られる見通しであり、とても嬉しく思います。ネクソンは飛躍的に成長できる企業です。既存事業を継続的に改善するとともに、2022年及び2023年に大型タイトルをローンチすることで、今後数年内に当社事業を段違いに成長させることができると考えています。
ネクソンは、規律正しいコスト管理、多額の現金預金、借入がなく毎年約10億ドルの現金を創出するなど、どのような経済情勢下であっても成功するように事業を構築してきました。そのため当社は多くの企業が抱えている為替変動、インフレ及びサプライチェーンの問題の影響も一切受けておりません。ネクソンが構築した基本プレイ無料モデルにより、プレイヤーに大きな価値をもたらしながら経済が不安定なときでさえも、当社は安定的な売上収益及びキャッシュフローを創出することができます。」


■韓国
韓国における『メイプルストーリー』(MapleStory)の売上収益が減少したものの、その他の主要タイトルが堅調に推移したとともに、3月24日に韓国で配信を開始した『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)が好調なスタートをきった。加えて、主要通貨に対する円安の進行により為替レートのプラス影響を受けたことから、売上収益が増加した。

韓国においては、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』が過去最高の売上収益を更新し、『サドンアタック』(SuddenAttack)が成長したが、前年同期に好調だった『メイプルストーリー』(MapleStory)や『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)が減収となったことから、PCオンラインゲームの売上収益は減少した。

『メイプルストーリー』(MapleStory)については、昨年に引き続き、短期的な売上獲得よりも中長期的なユーザーとの関係強化に注力した。その結果、ユーザーの満足度を示すネットプロモータースコアは継続的に改善し、確率型アイテムに起因する問題が発生する以前の好調な時期と、ほぼ同等の水準まで回復している。

モバイルゲームは、『EA SPORTS FIFA ONLINE4M』が過去最高の売上収益を更新したことや、『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)及び前第4四半期に配信を開始した『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)が増収に寄与したことから、売上収益は増加した。PCオンラインの減収がモバイルの増収を上回った結果、韓国全体では、売上収益が減少した。


■中国
中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の増収により、売上収益が増加した。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)については、旧正月アップデートにおけるパッケージ販売がユーザーに好評だったことから、売上収益が増加した。前四半期に引き続き、短期的な売上獲得よりもユーザーエンゲージメント向上に注力しており、ユーザー指標は安定的に推移している。


■日本
日本においては、『カウンターサイド』(CounterSide)の増収寄与があったものの、『TRAHA』、『V4』及び『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の減収により、売上収益が減少した。


■北米及び欧州
北米及び欧州においては、『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の増収寄与や『メイプルストーリーM』(MapleStory M)の成長があったものの、『Choices:Stories You Play』や『メイプルストーリー』(MapleStory)の減収により、売上収益が減少した。

その他の地域においては、主に『メイプルストーリー』(MapleStory)及び『メイプルストーリーM』(MapleStoryM)の成長や『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の増収寄与により、売上収益は大幅に増加した。


■費用
費用面では、従業員数の増加や定期昇給に伴う人件費の増加や、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』に係るロイヤリティ費用の増加により、売上原価は増加した。販売費及び一般管理費は、従業員数の増加や定期昇給、及びストック・オプション費用の増加による人件費の増加や広告宣伝費の増加により、増加した。

また、外貨建ての現金預金等に係る為替差益が減少したものの、Six Waves Inc.株式の譲渡に係る持分法で会計処理されている投資の売却益が発生したことから、金融収益は増加した。

報告セグメントの第1四半期累計の業績は、次のとおり。

①日本
第1四半期累計の売上収益は12億7000万円(同5.2%減)、セグメント損失は30億7500万円(同22億8500万円の損失)となった。

②韓国
第1四半期累計の売上収益は853億7500万円(同4.8%増)、セグメント利益は430億4400万円(同5.6%減)となった。韓国セグメントの売上収益には、子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLE INC.の中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。

③中国
第1四半期累計の売上収益は8億9900万円(同14.4%減)、セグメント利益は5億0600万円(同31.2%減)となった。

④北米
第1四半期累計の売上収益は30億7700万円(同24.5%減)、セグメント損失は6億1500万円(同2億6200万円の利益)となった。

⑤その他
第1四半期累計の売上収益は4億1300万円(同19.1%増)、セグメント損失は12億2400万円(同10億2300万円の損失)となった。


■6月中間期の見通し
第2四半期累計の業績は、売上収益1723億7600万円~1783億3400万円(同19.4%増~同23.6%増)、営業利益611億8700万円~657億9900万円(同4.2%増~同12.0%増)、税引前利益805億8400万円~851億9700万円(同4.0%増~同10.0%増)、最終利益564億0700万円~599億5000万円(同2.6%増~同9.0%増)を見込む。

・売上収益:1723億7600万円~1783億3400万円(同19.4%増~同23.6%増)
・営業利益:611億8700万円~657億9900万円(同4.2%増~同12.0%増)
・税引前利益:805億8400万円~851億9700万円(同4.0%増~同10.0%増)
・最終利益:564億0700万円~599億5000万円(同2.6%増~同9.0%増)
・EPS:63.67円~67.67円

株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 オーウェン・マホニー/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益2744億6200万円、営業利益915億4100万円、最終利益1148億8800万円(2021年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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